2023-01-01から1年間の記事一覧

信州 ④ 吐竜の滝

御嶽山の山麓にも多くの滝があったが、八ヶ岳の山麓にも同じように多くの滝の名が記されている。それほど有名なものはないように思うが、蓼科大滝の植生に味を占めて、いくつか記されている中でも歩きやすそうな滝を訪ねてみた。 南アルプス 左 北岳 中央 仙…

信州 ③ 蓼科大滝

水量があり迫力はあるものの 大滝というほどの大きな滝ではない ただ 川沿いの植生がすごかった 周囲は以前から開かれた観光地や別荘地で このような亜高山の植生が残されているとは思わなかった 蓼科大滝 植生と雰囲気で言えば 東北の 奥入瀬渓流 に少し近…

続 御泉水自然園

御泉水の御がなぜつくのかわからないと書いていたが やっとわかった 気付かなかったが、テラスの近くに御柱 (諏訪大社に使われた後、里帰りしたもの) があり、その近くにこのような説明があるらしい 御泉水物語 富士山と八ヶ岳が濛々と煙を出していた頃のこ…

信州 ② 御泉水自然園

蓼科山の中腹から水が湧き出る地の園地なのだが なぜ 御 が付くのかわからないので 受付で聞いてみたり 少し調べたりしたがよくわからない また諏訪大社に関係したりするのだろうか ここは標高が1800m以上あり 下界は30度を超えていたようだが ここで…

信州 ① 八島ヶ原湿原

霧ヶ峰 というと ほとんどの人が知っている地名だろう たしかに霧が多いらしく 夏も涼しい ニッコウキスゲの似合う草原のイメージがあり ずいぶん得をした地名のひとつかと思う この広大な草原は 風衝草原 と聞いたことがあったが 調べてみると人の手による…

竹の秋

竹の秋・・という言葉がある 毎年五月になると 竹の葉は黄葉し落葉するが この時期をさしていう言葉にあたる そのことは知っていたが 実際はどういう変化なのかほぼ一月ごとに 竹林の様子を記録してみた ほぼ一月ごとの竹林の様子だが 黄葉が徐々に新緑に変…

水無月

京都から始まった風習だろう どこまでおこなわれている風習かは知らないが 一年の半分が過ぎようとしているこの時に 穢れ払いと無病息災を願って 茅の輪をくぐり 水無月を食べる 今年は一月下旬にとんでもない寒波が来たが それ以降は 考えられないほどの災…

梅雨の花 ③草本

春本番の頃よりは減るかと思うが、この雨の多い時期にもたくさんの草花が咲いている ただよくみるとそれなりの雨対策はしており むしろこの時期の方が 昆虫たちは確実に訪れて花粉を運んでくれるのかもしれない 防水タイプ あるいは気にしないタイプ ドクダ…

梅雨の花 ②蔓性

蔓の花は五月のフジが代表だろうが 梅雨の頃にも目立つ花がある イワガラミ(アジサイ科) 蔓性のアジサイの仲間 飾り花が一枚なのでツルアジサイと区別がつく 奥はナツヅタ(ブドウ科) イワガラミがいつも岩に絡んでいるとは限らない ツルアジサイが岩に絡…

梅雨の花 ①木本

なにも好き好んでこの時期に咲かずとも・・・ とは思うが 植物はゴールデンウィークやお盆に集中するようなことはしない 寒さや乾燥などの悪条件さえなければ全体としてまんべんなく開花時期を迎えている まだ寒々しい時期に開花するものもあれば この雨の多…

ヤマアジサイ

各地でアジサイの話題を聞く季節のなったが、一般に植栽される 手毬咲きアジサイ は日本の野生アジサイをシーボルトなどが持ち帰り、西洋で品種改良して園芸科したものにあたる 関東から西にかけて分布するヤマアジサイに対して北陸から東北、北海道に分布す…

ジギタリス

数年前から山中の河原や道路沿いの斜面に咲いていたので不思議に思っていたが 各地で広がっているようなことを聞く そう言えばずいぶんと前に信州の山道で見かけたことがあるような気もする 植物の生育する場所を野と山とに分けるとすると 帰化植物は野にお…

ウツギ

ウツギの花ももう終わりかけ 今年はずいぶんと早まった梅雨になった 初夏になると至る所にウツギの花が目立ち始めたが 灌木としては最も多い植物の一つにあたるだろう 土手や道路沿いの斜面や林の縁や 人が何らかの形で手を入れているところに適応しているの…

初夏 湖岸

湖岸の緑地・・というかある程度整備されて手の入れられた湖岸の草地などは定期的に草刈りが行われている ときにはよくこの季節に取り上げているマツヨイグサの見事な群生地も 花の盛りにいっせいに刈り取られたりしている 砂地が多く栄養に乏しいこれらの湖…

カワウ 朝の飛翔と漁

おびただしい数のカワウの飛翔に出会った 朝にマツヨイグサの撮影をしていただけである 気がつくと湖岸に沿って北から南へほとんど途切れることなく飛んでゆく もともと琵琶湖のカワウは竹生島に巣を作っていた さらにもとをたどると愛知県の知多半島だった…

初夏 箱館山

暑い日が続き、かと思えば寒々しい日もあり、寒暖差が激しく、強風の日も多く、 春霞が例年よりもひどいようにも思えた 一言で言えばあまり春らしくない不安定な春だった 異常気象、天候不順・・最近のそう言った傾向から皮肉っぽく言えば安定して不安定にな…

日本海夕景

白山からの帰り道 国道8号線は武生から敦賀までの間、海沿いの標高の高い場所を通り、何ヶ所か西側の海の景観が見えるところがある。前にも書いた通り、車での走行中は景色や植物を見たくてもなかなか止まれない。ただここには小さな道の駅があり ちょうど…

白山山麓 ③市ノ瀬園地

白山の石川県側の登山口を市ノ瀬というが ここからチブリ尾根、釈迦新道、さらに奥まった別当出会から砂防新道、観光新道といくつかの登山道に分かれている ここは手取川の源流部で 氾濫によってできた川原に ヤナギやハンノキ、カツラなどの林ができていて…

白山山麓 ②蛇谷自然園

白山白川郷ホワイトロード(昔は白山スーパー林道と言った)の料金所までに 中宮ビジターセンターというところがあり、その裏山に自然観察路がある 少し登ればあとは山を巻いている平坦な道なのでゆっくりゆけば今の自分でも歩くことができる 途中に小さなト…

白山山麓 ①想い出のブナ

写真をプリントからデジタル画像に切り替えて記録整理し始めてから二十年近くになる あれはいつだったのかと確認するには、それ以前のものはあることはあるが、プリントを探し出さねばならないのと、日付が記されていないものが多く、ほぼ無理に近い このブ…

龍双ケ滝

自然は皆そうかもしれないが この滝は作れと言われても作れないだろう ちょうどの角度と広がりと岩の質と水量と 扇形に広がるように作ってと言われてもできるものではない さらにカツラの木やカエデの木まで添えて 見事というよりない 地形図を見てもなぜこ…

箱館山 新緑

湖西にある箱館山 はこだて と読むが 北海道の函館とは字が異なり 箱型の形からきている低山である 五六百mの低山とはいえ 林道が周回していて 湖西の展望台であり 初夏にカキツバタが咲く 平池(だいらいけ)があり 新緑や紅葉の見事な天狗岩があり 淡海湖…

姉川 新緑

信州や東北などに行けば 高原や山麓の丘陵地などスケールの大きなところがたくさんあって 新緑もさまざまな変化が見られるかと思う 例えばこれからの季節 上高地や裏磐梯などへ行けば目の覚めるような光景だろう 国立公園にあたるようなそのような場所はない…

フジ

連休中はできるだけ外出しないようにしているが 一日だけ いつも通り湖北の方へ出掛けた 朝早くにも関わらずいつもどころではない車の多さで 帰って来れるのだろうか? と湖北に向かいながら少し心配になった 昼過ぎには早い目に帰ろうとしたのだが やはり …

キリ

今年はずいぶんと早く 四月の下旬から咲き出していたが 毎年 五月に入って目立つ青といえば フジとキリだろう 目立つ色をしている上に 花自体が大きい 以前はゴマノハグサ科という オオイヌノフグリやムラサキサギゴケと同じ仲間に入っていたが キリ科になっ…

高時川 新緑

昨年の夏に大雨による洪水を起こした高時川 いまだに爪痕の残る場所もあり 少しの雨でも水が濁るようになった あれから最上流部には行っていない この川には以前 丹生ダムの計画があった もう四十年ほど前になるが 細い川沿いの山間部の道を通ったことがある…

春 散策

もう何年も前から山へは登れなくなったので 自宅近くを散策するか 車で目的地まで行って散策するか 自転車で散策するか 車で林道などを通りながらその都度停めては歩くか そんなことをしている 今年はさすがに少し遠出をしたいとは思う 山麓の散策である ア…

ズミ

ズミ というとあまり響きはよくないかもしれないが ずいぶんと感じのよい花である コナシという言い方の方が響きがよいかもしれず 上高地の小梨平が有名なので聞かれたことがあるかもしれない ただ小梨平のものは近縁のエゾノコリンゴで リンゴ栽培の台木と…

卯月③ 新緑

なんとか止められぬものか それがだめでも 少し遅らせられぬものか・・・ 毎年春の進む速さには驚くばかりで 今年はなおさら呆れるほどである あそこにも行けておらず ここもまだ行けていない この瑞々しい時期があまりにも速く過ぎてゆくのが勿体無い 人の…

卯月② 草花

スミレやショウジョウバカマなど 上げきれなかった早春の花々も多いが ここで一気にまとめてしまう トキワイカリソウ(メギ科) サンインシロカネソウ(キンポウゲ科) シハイスミレ(スミレ科) ニオイタチツボスミレ(スミレ科) スミレサイシン(スミレ科…