2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

カキツバタとレンゲツツジ

カキツバタは多くの所に生育しているが、箱館山の平池(だいらいけ)のものは周囲の景観の中で落ち着いたたたずまいをみせている。朝早く、直射日光がささず、できれば曇り空のほうがいい。近頃はよく知られるようになって、観光コースのようになっている時…

カザグルマ

近くに行ったので山室湿原を訪れた。小さな湿原だが湿地特有の植物がいろいろある。ちょうどカザグルマの開花時期で大きな白色の花を咲かせていた。園芸種のクレマチスと同じくらいの大きさの花だがこの白花は野生種には違いない。ただ、ここの湿原のカザグ…

ジャケツイバラ

春先の山麓のタムシバや5月中旬のシイの木など、花が咲いて急に気付く木々も多いが、ジャケツイバラもそういったものの一つかと思う。日当たりの良い藪のようなところに生えるため、ふだんはあまり気に留めないから余計に目立つし、幾分蛍光がかった黄色の花…

京都府立植物園

昼からの短時間、府立植物園を廻ったが、いつも行く自然生態園だけでなく北側通路を歩いて主に樹木を見て廻った。今回知ったが、園内に生育する主な樹木の分布を示した地図がスマートフォンアプリで記されていて、その地点や説明を確認できる。歩いてみると…

岩籠山 春

昨秋に続いて岩籠山を訪ねたが、今回は市橋から渓流沿いを遡り、頂上、インディアン平原、妖精ブナ林を経て駄口へ下る周回コースをとった。思いもかけず、渓流沿いの植物相が豊かで、困難な徒渉地点が数多くあったこともあって稜線に出るまでに随分と時間が…

スイバ(タデ科)

『土手のスカンポジャワ更紗…』 私より少し年配の人にこの詩を知っているか?と聞くと、たいていの人はすぐに節を口ずさむ。ラジオかテレビか何かでほとんどの人がなじんでいる歌のようで、懐かしそうに歌い出す。私は知らないし、節もわからないが、ただこ…

キンラン・ギンラン

ちょうど一年前にキンランをとりあげたおり、ギンランは見かけなくなって久しい…と言っていたが、なんとそのギンランがあった!昨年のブログに参考にとりあげたギンランは石灰岩地帯のものである。自宅周辺のなんということもない場所に生育していて、以前見…

屏風が滝 春

昨秋に訪れた屏風が滝に行ってみたが、やはりこの渓流はイワタバコやオオバギボウシの群生などが多く、本来の植生が残されている。滝の冷気で遅れるのか、この時期に、鮮やかなユキグニミツバツツジが屏風が滝のすぐ前で咲いていて印象的だった。もう一つ驚…

新緑② 天増川・石田川

久々に天増川(あますがわ)を歩いてみたが、ここも鹿の食害だろう、林道沿いの草本はほとんどなくなっていた。かつては、奥深い渓流の代表のようなところで、一面のワサビやコンロンソウをはじめ、希少種も多くみられたところだけに残念なかぎりだ。 クルミ…