2019-01-01から1年間の記事一覧

初冬

今年は比較的暖かい日が続いていて、例年なら師走に一度は降り積もる雪もない。晩秋から初冬にかけての期間がずっと続いているように感じる。ただ、気がつくとさすがに樹々はすっかり葉を落としてしまっている。Indian Summer 小春日和 の多い晩秋だった。 …

実り

先月から今月にかけての画像です。 サネカズラ(マツブサ科) いまは無くなってしまった妻の実家の垣根に使われていて、義母がよくビナンカズラのことを話してくれた。 ビナンカズラ(美男葛)は、枝や樹皮を削いで水に浸した液を整髪に用いたことから。 サ…

紅葉 2019 

春の芽吹きの時期のように、紅葉の時期の移り変わりも速く、あちらにも、ここへもと思っている間に季節は進んでいく。一度できることなら、紅葉を追って、北海道から東北、信越へと南下しながら各地を廻ってみたいと思うことがある。逆に、春は南から北へ桜…

京都散策②

糺の森 下鴨神社参道入口 下鴨神社 神木 シイ(ブナ科)だろう スダジイかコジイかわからない タラヨウ(モチノキ科) カナメモチ(バラ科) ネズミモチ(モクセイ科) 賀茂川 エノキ(ニレ科) 桜とともに等間隔で生えていたので植栽かと思う ここで気付い…

京都散策①

朝はずいぶんと冷え込んだが、昼になると天気はよくなり、もう紅葉は遅いだろうと思いながらも、京都の街をを散策した。地下鉄烏丸線の今出川駅を降りるとすぐに同志社大学で、構内を抜けて御所の北側に入り、東に向かって歩いて紅葉を楽しんだ後で、今出川…

琵琶湖夕景

鳥越林道の帰り、霧雨の降る曇り空が、峠にさしかかった昼過ぎには青空を見せ始め、夕方の帰りにはすっかり快晴の夕景を見せてくれた。 右から続くのが葛籠尾崎 その左に竹生島

鳥越林道 秋 ②

林道の岐阜県側は見晴らしは良くないが、植生の豊かな谷になっていて、舗装道路のすぐそばにトチノキが生えていたりする。今は県境の八草峠にも立派なトンネルができているが、考えてみれば岐阜県の揖斐川流域の最も奥深い地域のひとつになるかもしれない。 …

鳥越林道 秋 ①

この林道は昨年の六月に取り上げているが、それ以降、台風の被害で通行止めが続いていた。紅葉が見頃なのはわかっていたが、林道入り口の白龍神社の湧水では時折霧雨の降るどんよりとした曇り空で、どうしたものかと思いながらゆっくりと上がっていくと、あ…

蛇谷ケ峰山麓 紅葉②

もう十年ほどになるか?自然観察施設がすっかり取り壊されて更地になり、今は、徐々に自然の植生に戻っていく。ただ、一部風水害で壊れた登山道を除けば、倒れた樹々や折れた枝が散乱しているものの、周囲の散策路や林道は昔の面影のままで、歩いているうち…

蛇谷ケ峰山麓 紅葉①

以前ここには自然観察施設があって、蛇谷ケ峰(オグラス山)への登山口であるとともに多くの人の学びの場だった。施設はすべてなくなり様変わりしてしまったが、木々の紅葉は昔と変わらず、歩いていると種々の樹々があった場所を思い出す。谷を挟んだ隣の尾…

天狗岩

毎年、季節ごとに箱館山には行っているが、今年はすっかり行けなかった。植物調査の機会があったので、仲間と行ってみたが、夏の日照りや暑さ、その後の残暑の厳しさにかかわらず、ほぼ同じ時期に紅葉していた。 天狗岩というのはこの岩を指す。 下には川が…

タデ科

10月の下旬、ソバの花が満開になる頃に、タデ科の花もいっせいに咲き出す。意識して見てみるとたくさんの種類があるもので、一般の秋の花々よりも少し遅れて咲き、ほとんどは湿った土地に群生している。 ミゾソバ(タデ科) この花の色をみていると、蕎麦…

白糸の滝 軽井沢

規模は小さいが、富士山麓の白糸の滝と同じように地層の境目からきれいに流れ落ちる様子は同じで、こちらの方は繊細な感じがする。むしろ、規模が小さい分、周囲は木々に覆われ、渓流沿いの植生は豊かなように思えた。 MVI 7247 白糸の滝 の前段にある滝 こ…

志賀高原⑤ 田の原湿原

四十八池と呼ばれる棚田状の湿地があるらしく、比べたことはないが、志賀高原の中では最も大きな湿原かもしれない。国道のすぐそばにあり、近くの木戸池まで遊歩道があるようだ。きれいなシラカンバの林があり、また、この周辺のカラマツはほぼ自生とのこと…

志賀高原④ 雷滝

信州の中でも紅葉の名所として知られる松川渓谷は、麓から志賀高原の笠ヶ岳に通じていて、中腹に雷滝と名付けられた大きな滝がある。落差30m、裏見の滝と呼ばれる通り、滝の内側の岩がえぐれていて通ることができ、さらに下にまわって全体を眺めることがで…

志賀高原③ 渋峠

奥中央は日光白根山、その右に男体山 志賀高原を通る国道の、いや日本全土の国道の最高地点、渋峠。 ここはアルプスや北信五岳、浅間山、八ヶ岳、さらには上越の山々の絶好の展望台で、天気にさえ恵まれれば富士山まで見える。夕方に通りかかってあまりにも…

志賀高原② 雑魚川 大滝

ざっこがわ の おおぜん と読む カヤノ平からの道は奥志賀高原への道と、秘境として有名な秋山郷への道とに分かれる。分岐を少し秋山郷へ降りた所に大滝の表示があって以前から訪れたいと思っていた。車を止めてから二、三十分か、けっこう降って行かねばな…

志賀高原① カヤノ平

もう三十年近くになるか、家族でブナ林がきれいだということで、野沢温泉からカヤノ平まで行き、山小屋風の施設に泊まった。広い広間に自分たち家族だけで泊まり、夕食は鍋をもらったのを覚えている。翌日に、よければブナ林を歩いて奥へ行ったところに、「…

桂浜

先日のヒガンバナに続いて満開の桂浜 例年に比べて1週間ほどの遅れての満開かと思う ヨメナ(キク科)とヒガンバナ ヒガンバナ(ヒガンバナ科) 奥の島影は竹生島 シロバナサクラタデ(タデ科) 先日とりあげた白花のヒガンバナとは異なる個体が かなり離れ…

ギンモクセイ

十年ほどになるか、キンモクセイはどこにでもあるからと、ギンモクセイを植えておいたが、いっこうに花が咲く気配もなく、日当たりや土壌もよいわけではなく背を越す程度にはなっていた。それが数日前から例のキンモクセイの香りがしてきて、やっと花が咲い…

ヒガンバナ

「暑さ寒さも彼岸まで」…昔の人はすごいなぁ…と感心するが、十数年前にその言い伝えが崩れた時はほんとうに驚いた。近年では春分を過ぎても厳しい寒さが続き、秋分を過ぎても残暑が続く。春と秋が短くなり、夏と冬が長くなってきたような気がする。 毎年、秋…

雨あがり

雨が上がって、気温が下がり、ひさびさに秋らしい空気の中を歩いてみた。やはり、秋の花は、残暑の中より、秋らしいひんやりとした空気の中が似合う。 山の麓にはまだ水蒸気が立ち昇っている アブラススキ(イネ科) アキノノゲシ(キク科) オオイヌタデ(…

京都府立植物園 初秋

昨年のちょうどこの時期に訪れているが、直前の台風のために園内はひどいことになっていた。倒れた木や枝は片付けられ、一見わかりにくくなっているが、よく見ると至る所の大木が倒れている。 百年を越えるヒマラヤスギの大木が倒れたところには写真が掲示さ…

中秋

昨日は秋らしい空になったが、今日(9/13)はもうひとつすっきりしない。 ただ、あれほどの残暑が昨日から一変してくれたのはありがたい。月というのは、晴れた空だけでなく、澄んだ空気で観るものかもしれない。 満月自体は明日(9/14)のようだ 中秋と…

永平寺 追記

友人の曹洞宗僧侶に、訪れた永平寺の正門、および山門に示されている書について教わったので紹介しておく 正門 杓底一残水 しゃくていのいちざんすい 汲流千億人 ながれをくむせんおくのひと 熊沢泰禅禅師の書 道元禅師が永平寺に住されたとき、毎朝門前を流…

秋の野草①

いまだに前線がかかり不安定な天気だが、9月になった。 ゲンノショウコ(フウロソウ科) 現の証拠…腹痛時の薬草、煎じて飲めばすぐに効くということ 腹痛時の薬草だが、おもしろいことに、下痢にも便秘にも効くという 赤花と白花があるが、近辺ではどちらが…

永平寺

知人の曹洞宗の僧侶の案内で、友人と共に永平寺に初めての座禅体験に行ってきた。 今までに二、三度訪れたことはあるが、ただ見て廻るだけでなく、体験をし、説明を聞きながら廻ってみると随分と違う。 ちょうど雨上がりで、苔むした境内はまるで新緑の季節…

処暑

今日八月二十三日は二十四節気、処暑にあたる。まだ残暑はあるものの朝夕は涼しくなり秋の気配が増す頃とある。今年はこの時期に長らく前線が停滞しており、今日は朝夕のみならず、昼間も涼しかった。 秋の花が咲き出した。 ツリガネニンジン(キキョウ科) …

足羽川渓流遊歩道

福井市内の中心を流れる足羽川(あすわがわ)は冠山に源をたどる。上流の池田町に「川と森の遊歩道」と名付けられた整備された散策路がある。上流の「かずら橋」から下流の「ふれあい橋」と名付けられた吊橋まで歩いてみたが、この夏の暑さにもかかわらず、…

冠山峠

岐阜県の揖斐川町から福井県の池田町へ冠山林道が通っており、峠の標高は1050mある。現在岐阜県側の徳山ダムから池田町への大規模なトンネルを掘削しているが、なんといっても冠山峠からの冠山の眺望が素晴らしく、峠から福井県側には広範囲のブナ林が広…