Memories

奥の洲

私には 天の橋立 が連想されるが 若い人たちはまず モン・サン・ミシェル を思い浮かべるらしい 琵琶湖では昨秋から渇水が続き 湖岸線が沖合に引いて行く景観が各所で見られるようになった 以前にも時折取り上げている湖北の湖岸だが 琵琶湖岸の中でも最も遠…

四季の自然と植物(昨年を振り返って)

青春や白秋という言葉が 四季を色で表現したところから来ているのをご存知だろうか 冬の玄冬(玄は黒、玄人、玄米など) 春の青春(青は緑、青信号、青葉など) 夏の朱夏(朱は朱色、朱肉とか) 秋の白秋(霧や靄のイメージだろう) 人生のそれぞれの時期を…

晩秋の湖岸にて

すっかり紅葉も終わり ほとんどの木々は落葉した いよいよ強い寒波がきて雪景色に変わるだろう 少し前の今月上旬のものになる 毎年晩秋になると 湖岸のアカメヤナギに絡んだツタが見事な彩りを見せてくれる このヤナギにはナツヅタもフユヅタ(キヅタ)も絡…

タデ科の花々

十月の下旬から十一月にかけては タデ科の花々が盛りを迎えて生き生きとしてくる 条件さえそろえば密集して大きな群落を作るこれらの花々は 数少なくなった自然のお花畑のひとつである すべてタデ科の植物 後半はすべて ミゾソバ 一部過去の画像を用いている…

神無月

まだ十月だが 晩秋から初冬にかけての気候が頻繁に訪れる 少し体調を崩してまともには外を歩けていない いよいよ紅葉の季節を迎えるが ゆっくり廻れるかどうか 十月に入ってから撮ってあった画像があるのであげておく 前半は京都府立植物園に立ち寄った時の…

夏雲 Ⅱ

おそらく八月の下旬、九月に入ってもこの暑さは衰えないのだろうと思っていた ただ、雲を見ていると、積乱雲もあるのだが秋の雲も混じってきて複雑な空模様をしている ただ日中はすこぶる暑い この暑さの中でも 秋の花々も見かけるようになってきた 湖西では…

夏雲

あまりにも暑い日々が延々と続き 異常が平常になってきている 台風によって少しは変化があるかと期待したが 数日の曇りがちな日の後、まったく変わらぬ日々が戻ってきた 元気なのは 夏雲のみ 先月から撮り溜めていたものを集めてある 夏雲 www.youtube.com …

伊吹山 ②

あまりにも悲惨で暗い報告、画像ばかりなので 今回なんとか出逢えた花々・・ 西遊歩道になんとか保っている植生 を取り上げておく 二重の柵によって唯一残されている本来の植生 紫は ルリトラノオ(オオバコ科) 伊吹山の固有種 世界でここにしかない 赤は …

伊吹山 ①

伊吹山全山壊滅! 今回のブログはいつものものと違って報告のようなものになる 七月の中旬に大雨で伊吹山登山道が崩れ通行禁止になったと聞いた 五合目あたりとのことだったが ある程度急なところはあっても崩れるような急峻な登山道ではない ニュースの写真…

竹の秋

竹の秋・・という言葉がある 毎年五月になると 竹の葉は黄葉し落葉するが この時期をさしていう言葉にあたる そのことは知っていたが 実際はどういう変化なのかほぼ一月ごとに 竹林の様子を記録してみた ほぼ一月ごとの竹林の様子だが 黄葉が徐々に新緑に変…

ウツギ

ウツギの花ももう終わりかけ 今年はずいぶんと早まった梅雨になった 初夏になると至る所にウツギの花が目立ち始めたが 灌木としては最も多い植物の一つにあたるだろう 土手や道路沿いの斜面や林の縁や 人が何らかの形で手を入れているところに適応しているの…

白山山麓 ①想い出のブナ

写真をプリントからデジタル画像に切り替えて記録整理し始めてから二十年近くになる あれはいつだったのかと確認するには、それ以前のものはあることはあるが、プリントを探し出さねばならないのと、日付が記されていないものが多く、ほぼ無理に近い このブ…

気候

今日が雨水にあたり、暦の通り暖かい雨の日となった。 北日本や北陸では積雪が多かったようにも聞くが、湖西ではずいぶんとしのぎやすい冬だったように思う。 明日からまた雪の予報が出ているが、もう大変な雪が降ることはない。 以下は暦のことに関して・・…

スイカズラ

植物に馴染みのない人でも聞いたことのある名前かもしれない スイカズラ・・・ 「 忍冬 」 と書いて スイカズラと読むが この姿を見れば納得できるのではないかと思う 初夏に 黄色と白のツートンの見栄えのする花を咲かせるが この冬の時期を経ての鮮やかさ…

四季の自然と植物

四季の自然と植物・・・ このブログの副題だが 昨年の一年間に出逢った花々と自然をまとめてみた ここでは都会の利便性はなく、冬は積雪に耐えねばならないが 昨今の社会情勢の中でこのような時間を持てたことは本当にありがたいと思う 分けずに一気に一年を…

迎春

ありがたいことに昨年と異なりほとんど積雪のない新年を迎えることができた。 雲の切れ目からではあるものの朝日を拝むこともできた。 ただ明日以降また冬型の気圧配置の予報が出ており、気を抜くことはできない。 生まれ育った街は積雪地帯ではなかったので…

クリスマス

明日はイエスキリストの生誕日とされる日だが 今日の夕方から明日の夕方までが降誕祭 いわゆるクリスマスで 今日の日没以降をイブといい 今晩はいわゆる前夜祭ではないらしい つまりもうクリスマスである降誕祭に入っている 仏教で言えば 四月八日の花祭りが…

霜月 ③ 実り

今年の秋の実りを集めてみた。 ムラサキシキブ(シソ科) 良い名をもらった植物の典型 ノブドウ(ブドウ科) 色においては、このブドウを栽培種に改良すれば売れるだろうが 青や紫は虫の寄生によるもので、毒性はないかもしれないがまずいはずである コバノ…

霜月 ② 紅葉

今年の紅葉を振り返って・・・ ウリカエデ(ムクロジ科) ウリハダカエデ(ムクロジ科) 基本的には 橙 になってゆく なお ウリカエデ も ウリハダカエデ も樹皮が瓜のように緑がかるのでその名がある アカシデ(カバノキ科) もっとも紅葉の好きな木を一つ…

霜月 ①

昨年と同じく 例年よりも暖かい また本来の冷たい時雨がほとんどない晩秋だった それでも昨年と同じように雪はひたすら降り積もるだろうから これからは冬支度に忙しい日々を過ごすことになる 霜月を振り返って・・・ 竹生島(ちくぶしま) この辺りを奥琵琶…

あかずながむ

かなり強い台風の直撃ということで どこにも出掛けられず Memoriesを・・ 愚かな話かもしれないが・・・ 西行法師や良寛さんが月を飽きずに眺めた・・ とのくだりで思い出したことがある ノイバラ(バラ科) どの世代の人たちまで習われたのかは知らないが …

深緑と白花

春には黄色の花が多く、秋には青色の花が多い 初夏からの季節には白花が多くなる・・・ というのを聞いたことがある 春や秋がどうなのかわからないが 初夏にあたる季節に 白花が多くなるのは 確かに言えそうに思える もちろんアジサイの青や ネムノキの赤や …

アヤメ科三姉妹

いずれアヤメかカキツバタ・・・ 以前取り上げたことがあるが 開花に先んじて・・・ アヤメ(アヤメ科) 外花被片に網目模様(あやめ)がある 三種の中ではもっとも渇いた場所に咲く アヤメ 白花 カキツバタ(アヤメ科) 外花被片に白いスジの文様がある 三種の…

キンポウゲ科

例年になく多雪になった今年は、琵琶湖岸や河川沿い以外にはまだまだ圧雪が残っていて、早春の花々の開花も、いつもより遅れるだろう。 残念ながら、三月に入ってもまだ Memories に頼らざるを得ない。 毎年まだ新緑も見られぬ頃から真っ先に開花するセツブ…

ミルキーブルー

この色を ミルキーブルー(Milky Blue) と表現していいのかどうか。 ちょうど硫黄を含んだ温泉がこのような色をしていることがある。 ずいぶんと昔だが、カナディアンロッキーを流れる ボウリバー(Bow River)が この色をしていて、さらに光るように見えるの…

気 ⑦ 糺の森

最後に・・・ 下鴨神社 糺(ただす)の森 スイスからの女子留学生が、何年もの滞在後だろう 京都で最も好きなところはどこですか? と聞かれて、金閣寺でも、嵐山でもなく 糺の森・・・と答えたそうだ。 その話を聞いたとき、当たり前かも知れないが 日本人…

気 ⑥ 守護岩

これまでは誰が聞いても場所がわかりそうなところを上げてきたが、ここはかなりローカルな、知られていないところになる。 県の最北部、ほとんど若狭との県境に近いところに、山門(やまかど)湿原と呼ばれるところがあり、小規模ながらミツガシワなどの希少…

気 ⑤ 御嶽山麓 新滝

御嶽山には滝が多い。 西側の小坂というところから入るとたくさんの滝があり、中腹の濁河には緋の滝、材木滝などという大きなものある。 南面の山麓には、以前取り上げた田立の滝や付知峡、南東側には阿寺渓谷、柿其渓谷の滝など、大きな滝がいくらでもある…

気 ④ 神倉神社

熊野三山はすべて詣でたことがある。 ただ、熊野本宮大社も熊野那智大社も熊野速玉大社もあれほど有名なところであるのに関わらず、気を感じたことはない。知らなかったが、本宮大社は明治の頃までは、今の小高い丘の上ではなく、川原の中洲にあったようで、…

気 ③ 谷川岳

魔の山 谷川岳・・ などという言葉を聞いたことがあるが 谷川岳自体は比較的登りやすく、高山植物も多い魅力的な山だった 湖国からはあまりにもアプローチが遠すぎて、気軽に行けるところではないが 尾瀬 に行くときに必ず立ち寄っているので、二、三度訪れ…