伊吹山三合目の現状と復活してきている植物

 

伊吹山ドライブウェイの通行と頂上周遊は可能だが

いわゆる表参道と呼ばれる登山道は崩壊のため登山禁止となっている

私自身はもとより体調面から山登りはできなくなって久しいが

伊吹山は頂上のお花畑だけでなく全山貴重な植物が生育している

いや 生育していた

 

以前から三合目までは作業用の林道が通じている

以前は通行できたが十数年前ほどになるか通行禁止になった

ただ今回は

伊吹山ユウスゲと貴重植物を守り育てる会 

の活動に協調させてもらい

今回三合目の現状を見る機会が得られた

 

 

中央下に六合目避難小屋が見えるので

五合目から八合目くらいの登山道が見えている

もちろんニホンジカの食害によって植生が崩壊したために土砂崩れが起こっているが

まだ緑に見えているところも残っているのはニホンジカの嫌う

レモンエゴマ(シソ科) と 毒性の強い コクサギ(ミカン科) ばかりだという

細い線は送電線

上の写真の右の斜面

土砂が流れた溝は深いところでは4、5メートルくらいはあるかもしれない

八合目くらいから上は雲がかかっている

鉄塔より左に見える崩落地は昔姉川地震で崩落したもの

三合目に流れ込んだ土砂が麓の集落に流れ落ちたため被害が出ないように重機で集めている

ものすごい量である

伊吹山自体が崩壊してきている

今は乾いているが雨が降れば泥沼のようになっているらしい

ニホンジカの足跡

三合目に流れ込んできた土砂を見上げて

もとよりユウスゲの群落があったところ

厳重な柵で囲われている

 

 

三合目自体も柵を設置していなければ植生は壊滅していただろう

上のユウスゲを守るための柵以外にも

網でできた柵を守り育てる会の人たちが毎年春に設置し秋に回収している

今回柵の中に入って見せてもらったが

ユウスゲだけでなくフウロソウの仲間やアザミ類など

本来の植生が徐々に回復してきている

ただススキが広がってきてはいるが

 

ハクサンフウロフウロソウ科

 

コオニユリユリ科

 

イブキトリカブトキンポウゲ科

ニホンジカトリカブトですら食べるようになってきている

鹿は増えすぎて食草を求めて必死なのだろう

頂上の花畑を守る網の柵は噛みちぎって入ってくるという

 

クサボタン(キンポウゲ科

 

ヤマハッカ(シソ科)

 

ヒメアザミ イブキヒメヤマアザミ(キク科)

 

ワレモコウ(バラ科

 

フジカンゾウマメ科

 

タムラソウ(キク科)

 

フタバハギ(マメ科

 

カワラナデシコナデシコ科)

 

オオバショウマ(キンポウゲ科

 

ノダケ(セリ科)

 

リュウノウギク(キク科)

 

冬は大雪のため、柵を設置、撤収し、

啓蒙のため毎月観察会を開催し

植生を確認し

地道な努力をしておられる

 

頂上の現状も以前紹介したが

これだけひどい状況を見て

以前訪れたイエローストン国立公園を思い浮かべた

絶滅したオオカミをカナダから移入して放し

徐々に本来の生態に戻ってきたという

周辺には牧場なども多く

国立公園の範囲から出たオオカミは射殺してよいという

 

伊吹山にオオカミは導入できないが

訓練された狩猟犬を使えばだめなのかと思う

頂上のみ あるいは 三合目周辺 と持ち場を決めて守らせればどうなのか

聞いてみられたそうだが 会議では野犬化するのが心配であるという・・・

それは自分が責任を取らねばならなくなった場合が

心配なだけなのではないかと思ったりするが・・・

人類は昔からネコやイヌと共に助け合って生きてきている

もちろん この異常な気候問題をはじめ

多くの課題が一気に出てきた現在

それだけで全て解決できるとは思わないが

 

ただ この夏に幾度かの大雨で麓の集落へ土砂が流れ落ちたために

県も市も動き出してきている

多くの人々も活動を通して伊吹山を守ろうとしている

 

私がブログやYouTubeに用いているロゴマークは犬ではない

イエローストンのオオカミである