湖西にある箱館山
はこだて と読むが
北海道の函館とは字が異なり
箱型の形からきている低山である
五六百mの低山とはいえ
林道が周回していて 湖西の展望台であり
初夏にカキツバタが咲く 平池(だいらいけ)があり
新緑や紅葉の見事な天狗岩があり
淡海湖が水を湛えている
山に登れなくなった今では
ありがたい低山である
山麓での開花や新緑がひと通り終わりかけた頃に
少し遅れて山上での春が訪れる
信州や東北のようなダイナミックな変化ではないが
小さなタイムマシーンである
三年間ほど淡海湖の改修工事が続いていたため周回通行できなかったが
やっとこの春には解除された
なお これらの画像は連休直前のものである
天狗岩新緑
ただ残念なのは
獣害によって
以前はたくさんあった草本の花々がほとんどなくなってしまったことである
そして
毒草三兄弟・・
キタヤマブシ(トリカブト)
バイケイソウ ばかりが
場所によっては一面を覆い尽くしている
あと見られるのは香りが嫌なのか
鹿の嫌いなサワオグルマやアキノキリンソウなどキク科の花々や
これも毒草のケシ科の花々など
初夏によく取り上げている
平池のカキツバタも いくらかの毒性があるにも関わらず
池の中之島のものを除いて食べ尽くされた
ただそれでも
鹿たちに見つけられずに
なんとか生き残ってくれている
カタクリやトクワカソウを
何ヶ所か知っている
街で育った小さい頃
どこにゆけばサワガニやアユやカブトムシがいるのか
知っていたように