梅雨の花 ③草本

 

春本番の頃よりは減るかと思うが、この雨の多い時期にもたくさんの草花が咲いている

ただよくみるとそれなりの雨対策はしており

むしろこの時期の方が 昆虫たちは確実に訪れて花粉を運んでくれるのかもしれない

 

防水タイプ

あるいは気にしないタイプ

 

ドクダミドクダミ科)

白い花弁に見える部分は苞(ほう)でほぼ水を弾くように見える

穂状の小さな部分が花だが雨で閉じているのか気にしないのか

ただ圧倒的に地下茎で増えている



ユキノシタユキノシタ科)

一斉に咲いているところをみると一日花タイプではなく

濡れても気にしないタイプだろう

もともと川沿いや湿った岩肌などに生える

 

オオバギボウシ(キジカクシ科)

下向きのラッパ 雨が入らないタイプ

 

ウツボグサ(シソ科)

屋根付きタイプ

 

ササユリ(ユリ科

下向きラッパタイプ

少しうなだれるように咲くのは雨対策かもしれない

カサブランカなどのユリはヤマユリカノコユリに上向に咲くユリをかけ合わせて作り出している

 

ホタルブクロ(キキョウ科)

まさに下向きラッパタイプ

たしかに蛍が入って光ればきれいだろう

 

イチヤクソウ(ツツジ科)

以前はイチヤクソウ科だったが・・ツツジ科に入れるのかぁ

下向きの傘タイプ

 

 

ムラサキカタバミカタバミ科

以下の帰化種はほとんど一日花だろう

雨の日はつぼみで待機しているのかもしれない

アカバナユウゲショウアカバナ科

ヒルザキツキミソウアカバナ科

 

オカトラノオサクラソウ科)

下から上へ咲き上がってゆくが雨が降っても閉じているか気にしないかだろう

 

ハンゲショウドクダミ科)

白い葉ではなしに穂状の部分が花でドクダミと同じく雨は気にしないように見える

 

 

 

梅雨の花 ②  の答えだが

サツキ(ツツジ科)

よく書いているが 今が皐月で梅雨の時期にあたる

一般のツツジは四月から五月に咲く

他のツツジと異なり 防水性があるのがわかる

もともとこのような渓流沿いに生えている

水を被ったり 増水することもあると思われる

深緑に覆われ暗くなる林間と異なり 開けた明るい場所に生育する

もちろん他にも有色の花弁をこの時期に咲かせる樹木もあると思うが

やはり白花が多いのは確かだろう