時期は少し過ぎてしまったが、例年7月の上旬(今年は7月2日にあたる)は七十二候の一つである半夏生にあたる。田植えもすっかり終わり、農業を少し休む期間のようで、この時期にはタネもまかぬ方がよいとある。半夏というのはハンゲ(カラスビシャク)のことで、薬草ともなるハンゲが生育することからの由来かと思うが、もう一つややこしいことに、ちょうどこの時期にハンゲショウ(半化粧)の花が咲く。字はまさに半夏と書くので、カラスビシャクのことに違いないが、半化粧が一気に目立ち始めるのを見ると、毎年どうなのかと思ってしまう。
オオハンゲ(サトイモ科)
ハンゲ(カラスビシャク)は、これを小型にしたような植物
薬草ではあるが、要はテンナンショウ(マムシグサ)の一種
穂状の部分が花で、マタタビと同じように葉が半分白化する
水辺に咲く植物