平地ではほとんど野草の開花が見られなくなるこの時期でも、ここではたくさんの花に出逢える。もともと川沿いという場所は植生が豊かなところだが、加えて大量の湧水のために谷一帯の気温、湿度が安定しているためだろう
近年、天候が不安定になり気温、雨量、積雪量、風量、湿度などが極端に不安定になってきたのと正反対である
瓜割の滝は天徳寺というお寺の境内にある
本堂(観音堂)
手前にイチョウの葉が見えるが、奥の太い幹はモミ(マツ科)
大師堂があり四国八十八ヶ所の石仏がある
佐渡島で作られたとのこと
若狭出身の水上勉の文
滋賀県北部から福井県若狭にかけて分布する希少種だがここでは随所に見られる
大きな花ではない
道端に咲いているのだが、瓜割の滝に来られる多くの人たちのほとんどは気付いていない
学生の頃、植物病理学の先生がこんなふうな詩を話しておられたことがある
すごい山に登って立派な発見をしたいけれども
そのような山はそうは簡単にはないだろう
それよりも低い山でもよいから
ゆっくりと時間をかけて登ってゆきたい
そこにはきれいな花々や小石がいっぱいあるだろうから
ユキミバナ(キツネノマゴ科)
雪の降り始める頃まで咲くのでこの名があるが
早ければ六月下旬から開花が見られ、半年以上 咲き続ける
このような花はあまりない
(もちろん一つの花がということではない
全体として次々と開花し続けてゆくという意味)
オオハンゲ(サトイモ科)
大型のカラスビシャク(半夏)
ちょうど今 半夏生に咲く
ミョウガ(ショウガ科)
あとしばらくすると付け根にいわゆる ミョウガ が咲き出す
ミヤマヨメナ(キク科)
梅雨前頃に開花する花だが ここならではで まだ咲き残っている
ハグロソウ(キツネノマゴ科)
開花の終わった後の花柄
ムラサキニガナ(キク科)
ウバユリ(ユリ科)
アカショウマ(ユキノシタ科)