2021-01-01から1年間の記事一覧

湖北湖岸のハス

この夏も湖岸を彩って咲いていた。 岸周辺だけでなく、一部は沖合に向かっていて、昨年より広がってきている。数年は広がり続け、いずれ広大な群集になるように思える。 訪れる人も増え、カメラを持った年配の人や、通りがかりのバイクの若者や、ご夫婦がき…

盛夏 文月

八月(葉月)になった 七月(文月)中の 夏らしい景観をあげてみた 海津大崎湖岸 ハチク(イネ科) と イシミカワ(タデ科) 大豆畑と夏雲 内湖と夏雲 ヤマグワ(クワ科) エノキ(ニレ科) 夕映え 夏雲 夏雲 上の雲の夕映え 夕焼け ネジバナ(ラン科) ヒグ…

鈴生り(すずなり)

今年はウワミズザクラの実がすごく目立ち、どの木を見ても鈴生りになっている。 例年、このようにたくさんの実をつけてもこちらが気付いていないだけかとも思えるが、おそらくブナの実が数年おきにたくさん実るように、今年がその年に当たるのだろうと思う。…

ネムノキ

梅雨が明け、盛夏を告げる花として青空に映える花 これほど青空に似合う花もあまりないように思える ネムノキ(マメ科) ネムノキの名の通り夕方には小葉が閉じ始める

ユウスゲ

盛夏を告げる花とでも言えるか、毎年梅雨明け間近の頃に涼しげな無駄を削ぎ落としたような花を咲かせる。 ニッコウキスゲやヤブカンゾウなどとは違った蛍光色のような独特の黄色をしていて、青みがかった黄色とでも表現したらよいのか・・・ ユウスゲという…

半夏生

暦の上で今日が半夏生(はんげしょう)にあたる 梅雨の末期、農作業を休み、水や食に注意し、大雨に警戒する時期だが カラスビシャク(烏柄杓)と呼ばれる薬草が、半夏とも呼ばれ、それが生える時期から半夏生の名前が来ている ただややこしいことに、ハンゲ…

サツキ

今が皐月にあたり 逆の言い方になってしまうが、この時期にサツキは咲く サツキ(ツツジ科) 他のツツジの仲間に比べて葉がかなり小さい サツキは本来、川縁の水飛沫がかかるようなところに自生している これが本来の皐月晴れ

ウツボグサ

田畑のあまり使われていない農道に、毎年ウツボグサが密生するところがある。 この花はたいていは数本、あるいは数十本くらいで生えていることが多いが、これだけ密生するのはあまり見かけない。 紫色のじゅうたんを敷いたような感じになる ウツボグサ(シソ…

琵琶湖岸 初夏②

湖岸で花を咲かせていた木本をいくつか 卯の花の匂う 垣根に ホトトギス早も来 鳴きて まさに今がその季節にあたる 以前述べたように 卯月(卯の花の月)は 四月のことではあるが、時期的には五月にあたる 旧暦と現行の太陽暦とのずれだが、困ったもので、ま…

琵琶湖岸 初夏①

湖岸は初夏にもっとも華やかになる。 ノウルシの群生のように春の盛りに咲くものもあるが、いわゆる早春・・と言われる時期にはあまり花を見かけない。 主に帰化植物が多いように思うが、海岸性の植物や、取り上げてはいないが、中には希少種が咲いていたり…

屏風ケ滝② 植物

やはり草本、木本とも花々には遅すぎたが、その代わり新緑がきれいに展開していた。 この渓流にはケンポナシが多い。また、イタヤカエデ、コハウチワカエデなどカエデの仲間やサワグルミも多かった。 カエデの仲間を ムクロジ科 と分類しているが、これはDNA…

屏風が滝① 滝

久しぶりに訪れてみたが、記録を見ると三年ぶりになる。その間の台風や大雨のためだろう、大きな木がけっこう倒れており、中には登山道を塞いでかなり歩きにくいところもあった。もともとこの滝への道は鉄の橋や石段などよく整備されているコースだが、最近…

静寂の湖

驚くばかりの早い時期の梅雨に入って間もなく、激しい降雨の合間に、琵琶湖は静寂の湖面を見せてくれた。 朝凪、夕凪は琵琶湖でもある。 ただ、昼間はあまり凪いでいることは少ないのだが、これは昼間の景観である。 www.youtube.com

高時川源流 ②植物

この源流域は植生が豊かで、歩いていて数多くの植物と出逢える。 ただ、県内ではもっとも降雪量が多く、春の訪れが平地より半月かひと月近く遅れることもあり、厳しい環境には違いない。伊吹山地のように地質が独特で植生が変化に富むわけでもないのに、これ…

高時川源流 ①風景

景観の優れた所はたくさんあるが、ここは植生の豊かさとともに景観が作られているところで、特に春や秋の植物の移り変わりとともに変化してゆく多様性に富んだ地域である。 川というものは血管のようなもので、流域に降った水を集め、下流域に恵みを運び、い…

姉川上流 新緑

山々の木々は、芽吹き、開花から、新緑そして深緑へと移り変わってゆく。サクラやコブシの開花は当然だが、この時期には、ナラの銀色や、イヌブナの黄緑色など新葉の芽吹きや深緑の色によって遠目にも木々が識別できるものも多い。褐色がかったものや、赤味…

キンラン

昨年に続いて、今年もたくさんのキンランが咲いてくれた。近くにクヌギやコナラの林があって、数年前から落ち葉をかき集めたりしていた。そのことが関係したのか、あるいは以前から生育していたものの気付かなかったのかは分からないが、年々増えてきたよう…

フジ

多くの木々が開花や芽吹き、紅葉などとともにそのありかを教えてくれることが多いが、フジも、今の時期には、至る所で目立つようになる。 特に植林地などでは管理が行き届かなくなってきていて、スギに巻きついて花ばかりが目立つようになっているものも多い…

ニホンアナグマ

ニホンアナグマ(イタチ科) www.youtube.com 散策の途中で出逢ったが、おそらくこちらには気付いていないだろう。以前にもアナグマを見かけたことはあるが、目が悪いのかほとんど警戒心がないような感じがする。 たぶんタヌキとよく似た行動習性をしている…

日本三鳴鳥

さえずりの綺麗な日本三鳴鳥は、ウグイス、オオルリ、そしてコマドリだが、コマドリは高山帯、亜高山帯に行かねば聞くことはできない。 恵まれたことに自宅のすぐ近くでウグイスとオオルリのさえずりを聴くことができるが、あと一種、コマドリに匹敵する綺麗…

巨木の森

野坂山地にある大谷山。 赤坂山とともに展望の良い山行が楽しめる山だが、山麓に大木の密生した場所がある。尾根近くまで登るとブナ林が広がるところがあるが、ここはそこに至るまでの夏緑樹の広かる林にあたる。幾分平坦になったところだが、なぜかそこだけ…

卯月 風景

やはり四月は伸びやかな、勢いのある景観が見られる。 秋の紅葉以上に色彩に恵まれた季節に思える。 コブシ(モクレン科)とホトケノザ(シソ科) ホトケノザ(シソ科) ノウルシ(トウダイグサ科) エドヒガンザクラ(バラ科) ヤマザクラ(バラ科) アベマ…

卯月

四月は一年のうちで最も変化が速く、また変化が大きな月にあたる。野草や木々の花だけでも取り上げられないほど咲き、一種の植物に一枚の画像を選んでもあげきれない。野に一面の緑が広がり、山々は褐色の世界から、種々の色彩に置き換わっていく。 四月は卯…

ミツバツツジの丘

ミツバツツジが密生しているところがあって、ちょうどオオイワカガミの開花と重なり、花だらけの丘になっている。もともとミツバツツジは多く自生していたと思うが、公園化されて植栽、保護されてきたものだと思う。 コバノミツバツツジ (ツツジ科) 赤紫と…

ヤマザクラとカスミザクラ

早い早い! 今年はあらゆる植物の開花、芽吹きが早まっている。 特に桜の開花は早く感じ、エドヒガンザクラに続いてヤマザクラ の開花も早まり、例年なら四月下旬に開花するカスミザクラも満開を過ぎつつある。 吉野の桜の満開は例年より10日早まっている…

カタクリ

よく言われるSpring Efemeral(春の妖精)の代表植物であるカタクリ まだ寒さの残る初春に林床で開花し、樹木の葉がすっかり展開する初夏には地上部の葉や花の姿はすべて消えてしまうが故に、はかない春の妖精と名付けられた花たちである。 ある程度の標高の…

海津大崎の桜

もう十数年ほど前からになるか、毎年桜の季節になると、驚くほどの人たちが来るようになって、桜並木の湖岸沿いの道路だけでなく、湖西へ来るまでの道や、湖北に至る道までも大渋滞を起こすようになった。 いいのか、悪いのか?よくわからない。 ただ、そこ…

百瀬川の桜

野坂山地から流れ出る百瀬川が平野部に出たところに野生の桜の見事な山がある。地元では軍艦山と呼んでいるようだが地形図には笹ヶ峰とある。おそらく桜にとっての生育条件が良い斜面なのだろうと思うが、よくも自生でこれだけ咲き誇れるものかと感心する。 …

湖西のエドヒガンザクラ

湖西にはエドヒガンザクラが数多く自生し、平野部から丘陵地、山麓、山中にまで、春になると至る所にその存在を示してくれる。中には樹齢数百年の古木も多く、やはりそういった木々からは特別な感覚を受ける。 あでやかなソメイヨシノにもその良さがあるが、…

スミレサイシン

ほとんどのスミレは タチツボスミレ、コスミレ、シハイスミレ のように ・・・スミレの名前で呼ばれるが、スミレサイシンだけは逆になっている。 ウマノスズクサ科のウスバサイシンに葉が似ているために付けられた名前で、ウスバサイシンとは科も全く異なる…