昨年に続いて、今年もたくさんのキンランが咲いてくれた。近くにクヌギやコナラの林があって、数年前から落ち葉をかき集めたりしていた。そのことが関係したのか、あるいは以前から生育していたものの気付かなかったのかは分からないが、年々増えてきたようにも思う。
ラン科の植物は、キク科の植物と並び、進化の上ではもっとも新しく出てきた植物で、菌類と共生することで発達してきた。キンランも最近は数が減って、絶滅危惧種に入っているようだが、もしかするとキンランはランの中でも、里山、いわゆる人間の手の加わった環境に適応してきた種類なのかもしれない。いわゆる深山でキンランを見かけたことはない。
キンラン(ラン科)
写真に撮った個体ではないが、同じ林の道路脇に9株のキンランが密生しているところがあった。あまりに多かったので正確に数えて覚えている。
少し心配したが、写真の通り、ゼンマイの葉が隠してくれていたり、ウマノアシガタ(キンポウゲ科)の花がカムフラージュになったりで、まあ、大丈夫かと思っていたが・・・
連休後の朝、見てみると9株すべてなくなっていた。
一見すると分からない感じになっていたが、よく見てみると
ことごとく掘り起こした跡があった・・・
犯罪でもないだろうし、処罰もされない事象だが、一応絶滅危惧種である
智恵を絞って札を立てておいた・・・