家のすぐ近くの藪を3月頃に整備したが、昨日そこにキンランがいく株も花を咲かせているのに気づいた。以前から潅木に紛れて咲いていたようにも思えないし、急に十株近いランが咲いているのも不思議に思える。ランは細菌と共生しているはずだが、地表を刈り込んで整えてやるとなんらかの条件が引き金になるのかもしれないと思う。エビネにははっきりとした塊茎(バルブ)があるので、毎年芽を出して開花し、また増えていくが、キンランやギンラン、あるいは芝生で見かけるネジバナなど、どういう条件で生育しているのか不思議に思う。
下のギンランは昨年のものだが、今年は同じ場所には見かけない。
やはりなんらかの条件が必要な気がする。
山野草を育てるということをほとんどしていないが、愛好家はそういった条件を知っているかもしれないと思う。
調べてみてわかった。
キンラン、ギンランなどの属は共生菌が樹木の外生菌根菌であり、一般のランが葉などの腐生菌と共生しているのに対して移植、栽培が困難な種であるらしい。
つまりどうしても栽培したければ、ナラやマツなどの共生菌を持つ樹木を同時に植える必要がある。
「 採らずとも やはり野におけ 蓮華草 」