湖北湖岸のハス

 

この夏も湖岸を彩って咲いていた。

岸周辺だけでなく、一部は沖合に向かっていて、昨年より広がってきている。数年は広がり続け、いずれ広大な群集になるように思える。

訪れる人も増え、カメラを持った年配の人や、通りがかりのバイクの若者や、ご夫婦がきておられたが、そのうちに多くの人に知られるようになるのかもしれない。

 

ハス(ハス科)

f:id:Jiroviolet:20210804190456j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210804190503j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210804190508j:plain

 

 

これが蜂巣(はちす)

いつかはハチスの花とさく・・・

これからハスの名前は来ている

f:id:Jiroviolet:20210808133413j:plain

 

展開前の葉を見て思い出した

比叡山の千日回峰の行者さんはこのような形の帽子をかぶっている

蓮の葉の形から来ているのだろう

f:id:Jiroviolet:20210808133428j:plain

 



 

 

琵琶湖南湖にある烏丸半島のハス群生地が有名だったが、十年近く前になるか、突然衰退して姿を消してしまった。

今ここは勢いがあって増え続けているが、いづれは衰えてはいくように思う。

 

f:id:Jiroviolet:20210804190520j:plain


なお、この近くの昨年も取り上げた早崎内湖のハスだが、昨年の秋頃から重機が入って根こそぎ掘り起こしていた。ごく一部のハスが咲いているだけで、昨年までの姿は全くなくなっている。

以前紹介したように、この内湖は、高度成長期に琵琶湖岸の内湖が多く埋め立てられ、農地に転用されたが、のちに内湖の浄化作用や魚類の産卵、養育の面等が見直され、再び掘り起こしてビオトープ実験場とされている。ハスを掘り起こして全て除去したのは、ハスばかりが水面を覆い尽くして思ったように生物多様性が復元してこないためかと思う。

元の早崎内湖に戻すのは簡単なことではないし、数十年の歳月を覚悟せねばならないように思う。

この内湖に、毎年初冬に訪れてくるコハクチョウが困って、仕方なく少し沖合の砂州でこの冬を過ごしていた。

 

なお、この群生地はすぐ近くに二十台くらいが止めれる駐車場があるが、昨今の騒ぎで今週末から琵琶湖岸の駐車場は全面駐車禁止になってしまう。