ニホンアナグマ(イタチ科)
散策の途中で出逢ったが、おそらくこちらには気付いていないだろう。以前にもアナグマを見かけたことはあるが、目が悪いのかほとんど警戒心がないような感じがする。
たぶんタヌキとよく似た行動習性をしているように思うが、直に見てみると、このような動物もいてもよいのだなぁ・・・という気がしてくる。
もちろん気付かないところで優れた本能や、能力を持ってはいるのだろうけれど、やはり自然というものは寛容な面があるように思えてくる。
ダーウィンが弱肉強食、適者生存といい、生物進化を唱えたが、シマウマやガゼールは、いつもライオンやチーターに追われて毎日戦々恐々とした日々を送っているのでもあるまい。もしそうなら、すべてノイローゼになってしまうだろう。
今西錦司は能力の高いものも、増えよ、そうでないものも増えよ、この三千大世界はあらゆる生物で満たされておる・・と
アナグマから進化論まで飛躍してしまったが、直に自分の目で見るとやはり自然というものは厳しい面がある反面、ゆったりしているように、またそのことを忘れてはいけないようにも思える。
人によって持ち込まれたアライグマやハクビシンの被害が増えているようだが、昔ながらのアナグマのような動物が本来の領域のまま、絶滅もせず生きているのには元気付けられるし、
特に今のような現状の日々の中で、少し息抜きをさせてもらった。