田畑のあまり使われていない農道に、毎年ウツボグサが密生するところがある。
この花はたいていは数本、あるいは数十本くらいで生えていることが多いが、これだけ密生するのはあまり見かけない。
紫色のじゅうたんを敷いたような感じになる
ウツボグサ(シソ科)
両側に軽トラックの轍があるのだが、幸いこの時期は通らない
ウツボというのは魚ではなく、弓の矢を入れていた器のこと
群生・・・
よく帰化種のセイタカアワダチソウやヒメオドリコソウが、空き地を一面におおっていることがあるが、それは人が何らかの関わりをその空き地に持ち続けているからで、イネやムギが田畑一面をおおっているのと同じく、また帰化種はそういった場所に特に適応した種にあたる。
ただ、このウツボグサのように、稀に群生しているのは人との関わりだけでなく、よほど生育に適した条件がそろっているのかと思える。
私はやらないが、山野草を育てている人は、そういったことを経験でよく知っているかもしれない。
ここは、田畑の横の農道で、時折軽トラックが通っていて、すぐ南側に河辺林がある。