2020-01-01から1年間の記事一覧

Dragonfly Paradise ①

若い頃、Joni Mitchell の Circle Game という曲の中で、トンボのことをDragonfly というのがわかってすごく印象的だったのを憶えている。 ひさびさにトンボの乱舞する姿を見た。 以前とりあげたことがあったと思うが、希望ヶ丘文化公園に隣接して近江富士花…

青空と夏雲と

もういつから青空というものを見ていなかったか? 気になったので、写真のフォルダーを確認してみると、6/29日に一部青空の写真があった。はっきりとはわからないがほぼ二週間ぶりに、幾分不安定ながらも7/16日に青空が戻ってきた。 二年前の西日本豪雨災害…

安曇川と安曇野

これだけ雨が続いては撮影どころかまともに外を歩くこともできない。いくら梅雨とはいえ、やはり異常気象のひとつかと思える。被災地は乾く暇もないだろう。 以下は直接、植物や自然と関係がないが… 梓川 上高地 大正池 ここ近江の地にあっては、安曇川を あ…

サツキ

よく聞かれることに、アヤメとカキツバタとショウブはどう違うのか? また、ツツジとサツキはどう違うのか?というのがある。 サツキはツツジの仲間の一種で、名前のとおり、一般のツツジが4〜5月に開花するのに対して、皐月、つまり6月の梅雨時に遅れて…

朽木溪谷

安曇川中流にある朽木溪谷。今はバイパスが通ったため旧道沿いからゆっくりと眺めることができる。道路沿いや川沿いには種々の植物が生育しており、季節ごとに花々を咲かせている。 朽木溪谷 ヤマアジサイ(アジサイ科) ムラサキシキブ(シソ科) いい名前…

ササユリ と サワガニと

梅雨時に瓜割の滝を訪ねて、久々にササユリに出逢った。以前は家の近くにもよく見かけたが、主に獣害と、さらには人の乱獲のせいもあるのか、ほとんど見かけなくなって久しい。それだけに思いがけず出逢うと、うれしく、また懐かしい。 葉がササの葉に似てい…

瓜割の滝 梅雨

今年も昨年も、初夏から梅雨にかけては行きたいところに行けなかった。振り返ってみると頻繁に訪れている 瓜割の滝 にすら梅雨時には行っていない。 いつも通りゆっくりと滝までの道を歩いていくと、予報に反して時折小雨まじりの天気になってきたが、傘を差…

アジサイ

梅雨の時期の代表花 アジサイ 野性のアジサイ を集めてみた アジサイ

公園にて

しばらく自由に動けないので、近くの公園を歩いてみたが、街の公園でもいろいろな花や生き物に出逢えるもので、楽しい時間を過ごすことができた。 キキョウソウ(キキョウ科) この花は下から上に咲き上がっていくのでダンダンキキョウともいう ノハナショウ…

滝と渓谷②

こうして振り返ってみると、数多くの滝や渓谷を訪れている。植生を求めてということもあるが、やはりこの国は水の国、自然の豊かな国である。今回は植生を取り上げていないが、また渓流や溪谷ごとに植物を取り上げていきたい。 画像の乱れを修正しました 滝…

滝と渓谷①

今までに訪れた滝を集めてみた。 渓谷や滝は植生が豊かで、歩いていて楽しい。赤目四十八滝、宇津江四十八滝、菊池渓谷、田立の滝、御嶽山周辺の滝、奥入瀬渓流など、水の豊かな日本は至る所に渓流、渓谷があり、多くの滝がある。 昔から修験道で修行が行わ…

朝靄のカキツバタ 平池③

一週間ほどして再度平池を訪れてみると、朝早かったせいか朝靄(あさもや)が見られた。池の対岸の木々の樹冠を通して光が差し込んでくると間もなく、池の水面から朝靄が流れ出し、徐々にカキツバタが浮かび上がってくる。たくさんの野鳥の声と相まってなに…

カキツバタとレンゲツツジ 平池②

池の周囲にはカキツバタを引き立てるように多くの花が咲き出す。 youtu.be

カキツバタとレンゲツツジ 平池①

初夏の花にふさわしい・・と言ってもいいかと思う。平池(だいらいけ)のカキツバタは静寂な環境の中で、毎年みずみずしい花を咲かせる。今年は固定浮島の中のレンゲツツジが増えたように思え、初夏の紫と朱・・鮮烈な印象を受ける。 カキツバタとレンゲツツ…

初夏の湖岸にて

毎年5月下旬から6月にかけて、琵琶湖岸にマツヨイグサの群集が咲き広がるところがある。一面の花畑になっていて見事だが、誰が植えたものでもなく自然植生である。年によっては、6月に入ると花ごと刈り取られてしまうこともある。 マツヨイグサ(アカバナ…

フジ

この木の花がこのようにきれいなものでなかったら、もっと嫌われていただろう。藤棚にして栽培するくらいだが、実際に林で木々にからまる姿を見ると驚いてしまう。 フジ(マメ科) 歌舞伎の藤娘の姿を思い出すが、やはり執念深い姿をも描いている かなりの高…

ジャケツイバラ

どこにでもあるものではないが、四畳半から十畳あるいはそれ以上の大きさになり、開花時にはかなり目立つ。蛇結茨と書き、蛇がからまる様子からついた名前だが、鋭いトゲと相まって独特の印象を受ける植物である。ただ、一株の個体があれば、周囲にいく株か…

天狗岩新緑

今年は桜の開花は比較的早かったものの、木々の芽吹きは遅れていたように思う。ようやく天狗岩の新緑も鮮やかになってきた。 天狗岩新緑

ギンラン

一昨年咲いていたところに、昨年は見られなかった。 ところが今年はしっかりと咲き出していた。ナラやマツの根の外生菌根菌と共生するこれらの植物は、木々の林床の日陰で他の草本もあまり入り込んでこないところに生育している。 youtu.be ギンラン(ラン科…

安曇川河口

ブログを始めて3年経った。 自然や植物の日々の記録、あるいは日記として気軽に続けることができる。 新しい機材を手に入れたので、試しに安曇川の河口部を撮ってみたが、思っていた以上に規模が大きく、川辺林、湖辺林も広がっており、また湖面の色がきれい…

田中城跡

近江源氏佐々木氏の一族である高島氏の居城は清水山城であり、その流れを汲む高島七頭の一人、田中氏の居城とのことであるからせいぜい砦のようなものと思っていたが、数多くの曲輪を持つ規模の大きな城跡だった。歴史小説を読んでいて、宇治川の先陣争いで…

カスミザクラ

野生の桜の中でももっとも遅れて咲き出すカスミザクラ。花はほとんど白と言ってよく、エドヒガンザクラやヤマザクラと同じく大木になる。ただ、他の桜のようによく見かけることはなく、どちらかというとポツポツと分布している。 カスミザクラ(バラ科) 暗…

ニオイスミレ

以前からAddress などにviolet を使ってきたが、スミレの中でも最も好きなものの一つにこのニオイスミレがある。よくあるタチツボスミレと似ているが、花の紫が鮮やかなことと、中央部の白と周囲の紫のコントラストがはっきりしているので、咲いていればたい…

オドリコソウ

数多くの野草の中でも、もっとも恵まれた名前をつけてもらった野草だろう。 以前こんな話を聞いたことがある。 ある大学の野外授業で、ある女学生が初めてオドリコソウを教えてもらって、それ以来どんどん植物が好きになっていったきっかけになったとのこと。…

姉川 妹川

湖北を流れる姉川は、姉川の合戦でその名をよく知られているが、この川は、妹川とも呼ばれる高時川と合流したのち琵琶湖に流れ込んでいく。姉川といい、妹川といい、きれいな響きのこれらの川の名は、日本の他の各地にもっとあってもよさそうに思えるが、川…

若狭一宮神社

神社が目的で出かけたのでもないが、近くまで行ってふっと、若狭姫神社…というのを聞いたことがあるのを思いだして訪れてみた。行ってみてわかったが、上社の若狭彦神社 と 下社の若狭姫神社 があり、両神社で若狭国一宮である。敦賀にある 気比神社 もずい…

伊吹山麓

伊吹山麓では季節に応じて多種の植物を見ることができる。少し肌寒い日ではあったが、多くの早春の植物の開花が見られた。 トウゴクサバノオ(キンポウゲ科) サバノオの名前のとおり 右に鯖の尾状の果実が見られ これからさらに広がっていく 伊吹山麓に分布…

夫婦桜

近くの集落の墓地に夫婦桜と呼ばれるエドヒガンザクラの大木があり、名前のとおり二本の桜が、樹齢数百年を経て並んでいる。古木ではあるが、樹勢は強く、毎年見事な開花が見られ、何年かに一度、林床に生えるハマダイコンの開花と重なることがあり、見事な…

カタクリ

春の妖精(スプリングエフェメラル)の代表ともいえるカタクリ… あらためて振り返ってみると、とりあげていなかったように思う。 里山の雑木林に早春のみ開花し、その後樹木の葉が展開するに連れて、すぐに消えてしまう。足るを知る…というか、いさぎよし…と…

雨あがりのエドヒガンザクラ

エドヒガンザクラは 一分、二分咲きの淡紅色 から 徐々に淡桃色へ そして最後には白色になっていき、その頃には黄緑色の新葉が色づいてくる。彼岸を過ぎての雨は比較的暖かく、やはり今までの急に冷え込んでくる雨とは異なる。雨あがりのサクラは幾分花が閉…