近くの集落の墓地に夫婦桜と呼ばれるエドヒガンザクラの大木があり、名前のとおり二本の桜が、樹齢数百年を経て並んでいる。古木ではあるが、樹勢は強く、毎年見事な開花が見られ、何年かに一度、林床に生えるハマダイコンの開花と重なることがあり、見事な彩りになる。今年はまさにその年で、ハマダイコンも林床一面に生えて真っ白になった。
以前取り上げた有名な清水の桜もそうだが、桜の古木には墓地に生えるものが多い。昔から日本人の死生観と結びつき、花…といえば 桜を指すくらい密接に関わり、また大切にされてきた植物であることがわかる。
花が供えてある