ハロウィン満月

ハロウィン などという西洋の風習が知られるようになって久しいが、日本という国はそれがなんであれ、とにかく受け入れてしまうことが多いように思える。クリスマスイブやバレンタインデーなど、本来は一体何の日なのか知らない人も多いかもしれない。

若い頃、確かボストンの街だったか、人々が異様な身なり、あるいは仮装をして平気で歩くのを見て、衝撃というかかなり驚いた覚えがある。グレイハウンドのバスでどこへ行ってもオレンジの顔の形のカボチャが並んでいたのは、まあ何かのお祭りか風習かとは思ったが。

昨日の夕方にきれいな月が昇るのを見かけたので調べてみると、ちょうど今日ハロウィン の日が満月で、重なるのは46年ぶりとのこと。

知り合いのクリスチャンに聞いてみると、ハロウィン というのはキリスト教とは全く関係がないと言う。調べてみると、アイルランドスコットランドなどケルト民族の風習らしく、収穫祭と妖精、精霊、怪物、死者などへの儀式を兼ねた意味合いのもののようだ。

 

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右手前の島が竹生島、右奥の山が伊吹山

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月が昇ってくるときにオレンジがかって見えるのは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ。

上空では白く見えるが、角度が低いと光が大気の層を通る距離が長くなるので、波長の長い赤や橙の色だけが届いてくるため。

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湖面に月の光がさして映るのは琵琶湖ならではかもしれない。

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前半に野鳥の鳴き声がするのはモズ(百舌鳥)

後半で、湖面に映る月の光がきれいなのがわかるかと・・・

 


ハロウィン 満月

 

アトリ

これほどの野鳥の群れを初めて見た。
野鳥に詳しい友人に聞いてみると、

「アトリ」とのことで、この時期にシベリアから渡ってきて各地に分散していくらしいが、当初は数千から数万羽になるという。

まさに圧巻の群れに出逢った。

 

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アトリの群

 

監修 宮田 正春

 

秋の野の彩

 

まもなく森や山々の紅葉が始まるが、それに先んじて野の花たちは最後の彩りを見せる。結果としてそうなっているともいえるが、木々は草花よりも遅れて芽吹き、遅れて紅葉、落葉する。自然界の中で植物全体がひいては生物全体が共生している。

秋に咲く花には青、紫が多く、春に咲く花には黄が多いと聞いたことがあるが、たしかに秋にはリンドウやキキョウが目立ち、春にはタンポポやナノハナが目立つ。夏に森の中に咲く木々は白い花を咲かせるものが多い。昆虫や太陽光の波長などの関係かと思うこともあるが、必ずしもそうではないかもしれない。

 


秋の野の彩り①

 

ヨメナ(キク科)

ヒガンバナヒガンバナ科

ツリガネニンジン(キキョウ科)

シロザ(アカザ科

オグルマ(キク科)

セイタカアワダチソウ(キク科)

 


秋の野の彩り②

 

高時川源流 ②

県最北部の集落、中河内(なかのかわち)。年によっては積雪が4〜5mになることもある豪雪地である。高時川はこの集落の北側にある栃木峠(とちのき峠)に源を発し、この集落から東に折れて今は廃村となったいくつもの集落のある深い山間を流れ下ってゆく。

 

中河内の集落のはずれにうっそうとした巨木の生える森があって、毎年4月の中頃に林床にザゼンソウの群生がみられ、キクザキイチゲやハルトラノオなどの早春の植物とともにユキツバキやスミレサイシンなどの日本海要素の植物とも出逢うことができる。

早春のまだ木々の葉が展開していない頃か、新緑の頃に、多くの友人と訪れていたのであまり気付かなかったが、今回秋に一人で行ってみると独特の雰囲気を感じた。トチノキやカツラの巨木が生える森だが、木の根本に小さな祠があり、もともと鎮守の森だろう。神社は本来森が御神体で、社殿はのちの時代になってからできたものということがよくわかる。

 

この写真で少し感じが分かるだろうか

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右端に平均的な杉が生えているのでカツラやトチノキの大きさも分かるかもしれない

 

この森には集落を流れてきた川を橋を越えて歩いて渡ってゆくが、この川沿いに花畑かと思えるほどの野草が咲き誇っていた。

 

ミゾソバタデ科

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ミゾソバタデ科) ユウガギク(キク科) イヌタデタデ科

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ユウガギク(キク科)

柚香菊のことだが柚の香りはしない

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ツリフネソウ(ツリフネソウ科)f:id:Jiroviolet:20201009181245j:plain

 

ゴマナ(キク科)

葉がゴマの葉に似ていることから

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サワアザミ(キク科)

近畿から北海道まで、日本海側に分布

頭状花序は普通のアザミよりかなり大きい

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高時川はこの集落から東に折れて、狭い耕作地を抜けて流れてゆくが、集落のはずれにお地蔵様がおられて、きれいに草刈りや掃除がしてあった。

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高時川源流 ②

 

高時川源流 ①

以前から時折訪れている高時川源流。県の最北部に位置し、もっとも降雪量の多いところで、おそらくそれがために近年の獣害を比較的受けておらず、植生が豊かなままで残っている。

歩いていて、何種類もの植物の群生に出逢った。

もともと植物は条件にさえ恵まれれば群生するものも多いはずである。

 

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久々にツリフネソウの群生を見た。

そう言えば、以前は秋には少し川沿いに入るとよく見かけたが、ずいぶんと減ったように思う。

 

ツリフネソウ(ツリフネソウ科)

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ヤナギタデのこれだけの群生は初めて見た

 

ヤナギタデ(タデ科

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葉を噛むとかなり辛い

鮎の蓼酢(たでず)に使うタデ

 

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サクラタデ(タデ科

これもタデ科だが、タデと思えぬくらい見栄えのする花を咲かせる

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紅葉の少し手前にあたるが、独特の深い緑色をしている

 

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ケヤキ(ニレ科)

川沿いにケヤキの大木が多い

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高時川源流 ①

 

追記

 

今回源流沿いの道は工事がおこなわれていて通行止めになっていた。通行禁止の札の手前に車を停めて歩いているが、道路の側壁を削り取って拡幅していて、今まであった貴重な植生はほとんど失われていた。ここは丹生ダムの工事予定場所だったが、工事は何年も前に中止になっており、また道沿いは廃村ばかりなのだが、どこまで削り取っていくのか心配になってくる。それゆえ、高時川源流②では大きく迂回して北側から入っている。

キクイモ

 

 

知らない人は誰かがヒマワリを植えたのだろうと思うかもしれない。川の土手や、空き地に時々生えている。最近では自然食ブームでキクイモの塊茎が売られていたりするが、天然のインスリンとか善玉菌を増やして腸を活性化するとか言われれば売れるのもうなずける。

いつころから見かけるようになったかよく覚えていないが、アメリカ原産の帰化種である。

 

キクイモ(キク科)

 

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土手や空き地の日当たりの良いところに咲いているかと思えば、少し日陰の林の縁にに咲いていたりする 。

 

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キクイモ

 

コスモス

 

 


このブログでは基本的には野生の植物を中心に、季節ごとの自然景観や、時には動物などもとりあげてきたが、植栽されたコスモスは特別にとりあげようと思う。風に揺れる姿といい、トリコロールの三色の色合いといい、もっとも名前の知られた花の一つかと思う。現代版の秋の七草を選ぶなら、必ず選ばれる花だろう。

 

コスモス(キク科)

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以前、梅林のところでとりあげたかと思うが、トリコロール・・

フランスやヨーロッパ各国の国旗の色使いに対して、あえて日本が国旗に採用するとすれば、この三色がいいと思う。ちょうど、梅林の色と同じ彩りで、最近は黄色のコスモスもあるようだが、色としてはそぐわない。

 

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長浜市湖北町の下山田という集落の片隅に、毎年それほど大きな面積ではないが、何ヶ所か見事なコスモス畑が咲きそろう。

最近は我が家の近くにも、マキノのメタセコイヤ並木、桂浜園地のヒガンバナなど、確かに見事な景観ではあるものの、さすがにあれだけ多くの人が訪れるようになると考え込んでしまうことがある。人々が自然に親しんでいいことには違いないのだが・・

ここのコスモス畑は毎年、弁当を持っていってゆっくりと楽しんでいる。

今回も訪れている間は誰にも会わなかったが、人がどうあれ、毎年この地区の人は手をかけて育てておられる。

 


コスモス


 

 

京都府立植物園

 

 

 

この時期に植物園の自然生態園で目立つ花をいくつか

 

 

 

 

カリガネソウ(シソ科)

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トウテイラン(オオバコ科)

洞庭湖のランとの命名だろうがランではない

むしろトラノオがついていても良さそうな花

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ミズトラノオ(シソ科)

湿地に咲く

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ツリフネソウ(ツリフネソウ科)

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サクラタデ(タデ科

タデ科の中でもっとも優雅な花だろう

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ユキミバナ(キツネノマゴ科)

夏の時期から雪が舞う頃まで咲き続けることから

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スズムシバナ(キツネノマゴ科)

ユキミバナに似ているがずいぶんと大きい

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左の白花がスズムシバナ

右下のものがユキミバナ

ユキミバナは花も葉も小ぶり 

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キンミズヒキバラ科

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ヤブラン(キジカクシ科)

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アレチヌスビトハギ(マメ科

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ヒガンバナヒガンバナ科f:id:Jiroviolet:20200922134854j:plain

 

 

水生植物展をやっていた

どれも今となっては希少種

 


ヒメビシ(ヒシ科)

開花している

普通のヒシよりかなり小さい

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ヒツジグサスイレン科)

羊の刻(2時頃)に咲くのでこの名があるというが

私には葉が羊の足形に見える
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ミズアオイミズアオイ科)

この前とりあげたばかりの希少種

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ムジナモ(モウセンゴケ科)

タヌキモの仲間 ムジナとはアナグマのこと

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ミズアオイ

 

 

昔は水田に生えていたようだが、まず、今はもうない。絶滅が危惧される植物の一つだが背丈は3、40cmあり、生えていれば目立つ。

ミズアオイのミズは水色のミズなのか、水辺に咲く意味でのミズなのか・・・

ミズタビラコミズトラノオはたしかに水辺に咲くが、これらの花も水色をしている。

他に考えていると答えを出してくれる植物があった。

ミズバショウ・・

花(正確に苞)は純白である。

ミズ・・はやはり水辺を指す言葉のようだ。

ちなみに、ミズバショウのバショウ(芭蕉)はバナナに似た植物のこと

花が終わった後、ミズバショウの葉はとんでもなく大きくなる。

またミズアオイのアオイ(葵)は徳川の紋章の由来となったフタバアオイに葉の形が似ているからだろう。

 

 

 ミズアオイミズアオイ科)

このミズアオイは自生のもの

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ミズアオイの葉

フタバアオイに形が似ている

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コナギ(ミズアオイ科)

ミズアオイを小型にしたような感じだが、こちらは水田にいくらでも生えている。

ただ、あまり気付かれないのだろうが、きれいな植物ではある。

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醒井のバイカモ ③

動画で見るとわかるが、地蔵川はかなりの水量で流れている。ここ一月ほどまとまった雨は降っておらず、ほとんどが湧水のはずである。

生まれ育った実家には井戸があった。夏は冷たく、冬暖かい。

考えてみれば、昔から人は水の確保できるところに住み着いたはずである。

 


醒井のバイカモ

醒井のバイカモ ②

 

 

バイカモは梅花藻と書くが、ワカメや昆布などの藻類ではない。よく言う 藻・・・

カナダモ、キンギョモ、クロモ、エビモなどと同じで、タンポポやユリと同じ被子植物にあたり、それが証拠に地上の植物と同じようにいわゆる花が咲く。沈水植物という仲間だが、ちょうど哺乳類であるクジラやイルカなどが一旦陸上生活を経たのちに、水中生活に戻ったようなものにあたる。

 

バイカモキンポウゲ科

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水槽に展示してあった ハリヨ(イトヨかもしれない) 

トゲウオ科の希少種で滋賀県東部と岐阜県の一部にしか生息しない

ただ、地蔵川のハリヨは、誰かが移入したイトヨに置き換わっている

現在琵琶湖博物館ではハリヨの自然復帰に取り組んでいる

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川沿いにサルスベリの木が植えられてあって、ちょうどこの時期、花が落ちて彩りを添えていた。

ただ、一箇所、付近を探してもサルスベリは全くないのに赤花が落ちていたところがあった。近くで写真を撮っていた人に聞いたが、流れてきたのでしょうとのこと。ほとんどが湧水でまず増水することはないこの川でバイカモの花を越えてとどまっているようにも思えないが・・

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サルスベリミソハギ科)

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シュウカイドウ(シュウカイドウ科)

ベゴニアの仲間と言われれば納得できる

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以前と異なり非常に多くの人で賑わっており驚いたが、ただやはりバイカモを見にこられていて、街道のすぐ横に天然記念物の了徳寺のオハツキイチョウがあっても誰も気付かない。葉の上に実(銀杏)が付くイチョウ

イチョウイチョウ科)

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王水

この奥の民家の裏から湧き出ていて、地蔵川の途中に流れ込んでくる

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左に見える水車は小芋の皮をむいたりするためのもの。

奥にスイカが吊り下げてあるが、この川の水はかなりつめたい

1分は手をつけていられない

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よくあることだが、地蔵川沿いを歩いていて、独特のいい匂いがするのでなんの匂いなのか無意識に考えていたのだろうとは思う。

この株を見て気づいた  イチジクの匂い だった。

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醒井のバイカモ ①

 

 

醒井(さめがい)は米原町にある旧中山道の宿場町だが、昔から湧水で有名で、旧街道沿いの地蔵川にはバイカモが生育している。夏になると川面一面に白い花を咲かせて、また水中で揺らめく様は、この川の周囲の街の生活と一体感があって趣がある。

 

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地蔵川の最上流、というか湧出箇所

他にも湧き出ている箇所はあるが、ここが源流にあたる

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醒井の南には霊仙山があり、やはり石灰岩を通して湧き出た湧水だろう

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下記のことに因んで、この湧水を一般に 居醒の清水 という

ここには大蛇の猛毒によってと書かれているが

以前からは 伊吹山の白い猪 のために重い傷を負った と聞いたことがある

何にしても、朝廷に従わなかった豪族がいたのかと

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日本武尊 ヤマトタケル

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この上流部の川底の石は赤い色をしている。おそらく瓜割の滝の湧出部の岩の色と同じで、藻類が付着していると思う

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ヤブラン(キジカクシ科)

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地蔵川沿いの道は旧中山道にあたる

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ウユニ琵琶湖

 

 

湖岸にて

 

猛暑が日々続いているが、最近の大気は、春の霞がかかったような感じで山々もすっきりとは見渡せないことが多い。以前は夏の空はこのような感じではなかったように思うが、黄砂は来ていないし、やはり大陸からのPMのようなものの影響だろうか。

ただときおり、入道雲がかなり発達してくると、空気が澄んで周囲がすっきりと、見渡せるようになる。

この暑さが続くのは辛いが、夏雲を見るのは気持ちの良いものだ。

 

 

ウユニ琵琶湖!

地球の裏側まで行かずとも見ることはできる 8/21

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湖西湖岸より湖北方面

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積乱雲(入道雲) 8/11

大気はすっきりとしており、また、この入道雲はかなり大きい

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ほぼ180度のパノラマ写真

中央のやや左下に伊吹山が見えており、この入道雲がいかに大きなものがかわかる

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湖北湖岸の景観

北の湖岸線、姉川河口から北部の尾上(おのえ)漁港にかけては、琵琶湖岸の中でももっとも遠浅の湖岸が続いており、景観が特に優れている。特に夕景時においては、琵琶湖を越えて対岸の山々に夕日が沈む姿が素晴らしく、以前から三脚を携えたカメラマンが列をなしていることが多かった。

 

正面奥が竹生島(ちくぶしま)

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中央に見えるのは 魞(えり)と呼ばれる琵琶湖独特の漁業の仕掛け

上から見ると船のイカリの形をしている

湖底に竿を打ち込んであり、それだけここは遠浅であることがわかる

手前のハス 以外に 湖面全体にわたって黄緑色に見えるのは ヒシ(ヒシ科 ミソハギ科)

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ヒシの葉 いわゆる菱形はヒシに由来するが、葉の形からか実の形からかわからない

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ヒシの実

中身は食べられる

踏むと痛く、いわゆる忍者が使った撒菱(マキビシ)

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画面中央に竹生島があるが、その右側に特に広範囲に堆積物があり、遠浅になっているのがわかる

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湖北湖岸の景観

 

 

以下3枚は2016〜2017年にかけて台風の被害が無かった頃のもの

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夕景 島影は竹生島(ちくぶしま)

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早崎内湖のハス

 

 

 

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かつて琵琶湖岸には数多くの内湖、入江があった。高度成長期に干拓が進み、その後湖周道路が通り、ずいぶんと景観が変わってしまった。たとえば、ずっと以前のことで言えば、有名な安土城彦根城は、周囲を内湖や湿地に囲まれていたが、今はその面影がない。

早崎内湖は昭和45年に干拓されたが、内湖として再生すべく、平成13年に再び潅水し、現在はビオトープとして実験的に経過観察が行われている。

毎年、盛夏にはハスの生育地としてみごとな姿を見せてくれるが、決して植栽して栽培管理されているものでもなんでもない。むしろ、ハスの繁茂に困って、繁茂抑制の手段をいろいろと工夫しているくらいだ。自然に戻るのは良いが、ハス一辺倒の偏った状態になってもらっては困るのだろう。これだけ大規模なビオトープ実験というのもあまりないと思うが、いったん壊した内湖という自然一つをとってみても、いかに自然がバランスをとって成り立っているかがわかる。元の早崎内湖の姿は現在の5倍とあったのでどのようなものなのか、過去の写真を探してみたが、なんとかそれらしきものはあった。

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現在の航空写真

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早崎内湖の右(東方向)にある四つの集落の位置が一致するので確かに昔の内湖の写真だろう。これを見ると、北側に入江が大きく開いていたことがわかり、うっすらと曲がりくねった道路が内湖の形を残している。確かに現在の5倍、あるいはそれ以上はある。さらに南の、現在、奥琵琶スポーツの森と呼ばれるところも内湖だったことがわかる。

 

さらに、将来の早崎内湖の再生計画を見てみると次のようなものだった。

この地図は向きが90度左に回転している。左が北。

 

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この琵琶湖全体から見れば比較的小規模の内湖ひとつとってみても、いかに再生が困難かがよくわかる。

ただ、現在のビオトープの全面にわたって広がる姿はみごとなものではある。

 

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早崎内湖のハス