以前から時折訪れている高時川源流。県の最北部に位置し、もっとも降雪量の多いところで、おそらくそれがために近年の獣害を比較的受けておらず、植生が豊かなままで残っている。
歩いていて、何種類もの植物の群生に出逢った。
もともと植物は条件にさえ恵まれれば群生するものも多いはずである。
久々にツリフネソウの群生を見た。
そう言えば、以前は秋には少し川沿いに入るとよく見かけたが、ずいぶんと減ったように思う。
ツリフネソウ(ツリフネソウ科)
ヤナギタデのこれだけの群生は初めて見た
ヤナギタデ(タデ科)
葉を噛むとかなり辛い
鮎の蓼酢(たでず)に使うタデ
サクラタデ(タデ科)
これもタデ科だが、タデと思えぬくらい見栄えのする花を咲かせる
紅葉の少し手前にあたるが、独特の深い緑色をしている
ケヤキ(ニレ科)
川沿いにケヤキの大木が多い
追記
今回源流沿いの道は工事がおこなわれていて通行止めになっていた。通行禁止の札の手前に車を停めて歩いているが、道路の側壁を削り取って拡幅していて、今まであった貴重な植生はほとんど失われていた。ここは丹生ダムの工事予定場所だったが、工事は何年も前に中止になっており、また道沿いは廃村ばかりなのだが、どこまで削り取っていくのか心配になってくる。それゆえ、高時川源流②では大きく迂回して北側から入っている。