これでいいのだ!

 

今年も昨年に続いて十五分の、球数も少ない花火大会がおこなわれた

たった十五分だがこれで 十分 いや 充分 である

十分は数量的なものを、充分は精神的なものに使うとある

やはりこの場合は充分である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


毎年 湖岸に座って見ているのだが
近くに町営住宅や障害者施設、老人施設などがあり

家族連れや車椅子の方やいろんな人がゆったりと楽しんでおられる

今年もすぐ近くで見ていた小さな子たちが大喜びしていた

 

これでよいのだと思う

 

 

 

 

生まれ育った湖都では今年は四年ぶりに有名になってしまった花火大会が行われるが

反対運動が起こっている

あまりにも多くの人々が訪れ身動きも取れぬようになり

地元の子供達ですらまともには見ることが出来ない

終われば至る所にゴミが散乱する

危険防止のためもあるかもしれないが

湖岸には有料観覧席が場所を占め

道路沿いには目隠しに四メートルの高さの壁が延々と設置される

花火のメイン会場はちょうど私の生まれ育った小学校区にあたり

反対運動もそこから出されている

 

実家のすぐ近くなのだが 

二十年ほど前に一度見に行ったきり

行ったことはない

中止せよとは言わないが

私もあり方を考え直すべきだろうと思っている

 

 

 

伊吹山 ②

 

あまりにも悲惨で暗い報告、画像ばかりなので

今回なんとか出逢えた花々・・

西遊歩道になんとか保っている植生

を取り上げておく

 

二重の柵によって唯一残されている本来の植生

紫は ルリトラノオ(オオバコ科) 伊吹山の固有種 世界でここにしかない

赤は シモツケソウ(バラ科) 日本の固有種

 

メタカラコウ(キク科)

柵が写らないように工夫してとっているが

よく見れば柵がわかる

シシウド(セリ科)

大袈裟でなく本来はこんな植生だった

 

以下は過去の画像

在りし日の伊吹山

 

キバナノカワラマツバ(アカネ科)

 

ミヤマコアザミ(キク科) 伊吹山固有種

 

キンバイソウ(キンポウゲ科

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


このような景観は頂上のお花畑では普通に出逢えた

残念で仕方がない

 

毎年のように大きな災害が起こり

異常気象が平常のようになってきている

パンデミックなどというものまで全世界が経験しても

元に戻れば・・と思っている人がほとんどかもしれない

 

あらゆることが

人類に

おおもとを見つめ直せ・・

と警告している

 

ただこの頃思うのは・・

このようなひどい時代にあっても

前向きにすごい力を持って生きようとする若者が

出てきてくれている

 

そのことは

本当にありがたいことに思える

 

ブログに書くことではないかもしれない

ただ以前どこかで記したように

自然や植物に出逢った記録や

あるいは日記のようなものと思っている

許されたい

 

なお

伊吹山固有種は

イブキタンポポ コバノミミナグサ ミヤマコアザミ ルリトラノオ イブキアザミ コイブキアザミ イブキコゴメグサ イブキレイジンソウ の8種でこれに イブキヒメヤマアザミを加えることもある

もちろん固有種のみならず貴重な植物が数多くある

 

伊吹山 ①

 

伊吹山全山壊滅!

 

今回のブログはいつものものと違って報告のようなものになる

 

七月の中旬に大雨で伊吹山登山道が崩れ通行禁止になったと聞いた

五合目あたりとのことだったが

ある程度急なところはあっても崩れるような急峻な登山道ではない

 

ニュースの写真を見るといく筋もの土砂崩れが起こっている

 

S字状の登山道に土砂崩れの筋がかかっている

もとよりこのような筋はあったと思うが植生がなくなってむき出しになり

崩壊がひどくなっている

大きく崩れたのはこれより下の五合目あたり避難小屋がある付近かと思う

 

最近は五十年に一度、百年に一度の気象事象が頻繁に起こるので

そのためかとも思ったがそうではない

 

植生がなくなっている・・・

 

もとより体調面から下からの登山はできず

かつ登山道は通行禁止になっており

伊吹山ドライブウェイ九合目駐車場からも登れるかどうかくらいだったが

ゆっくりゆっくり歩けばなんとかなるだろうと

久々に訪れてみた

 

貴重な、それこそ本当に貴重な植物がほとんどなくなり

石灰岩が剥き出しになっているか

選択的な植生だけが広がっていた・・・

 

選択的な・・というのは 

ニホンジカの食性の である

 

十数年前からついに頂上のお花畑にも被害が出始めたので

ネットを張ったり駆除したりはしてこられたと思うが

ここ数年は頂上全周に柵を巡らせたとのことを聞いていたので

年数をかければ徐々に復活するだろうと思っていた

 

なんのことはない

頂上のお花畑も壊滅していた・・

西遊歩道の登り切ったところに一ヶ所だけ以前の植生が残っているところがある

田で言えば一反ほどの面積にしか過ぎないが

二重の柵で囲まれているためなんとかそこだけは残っている

 

今や唯一昔の植生を保っているその花畑の前で

友人がボランティアのガイドをしていたので聞いてみたが

 

頂上の花畑を守るべくネットを巡らせてはいるが

2.3mの高さのネットを鹿は飛び越えてくるとのこと

伊吹山全山には推定で千数百頭の鹿がおり

花畑に入り込んだ鹿を駆除しても

また入り込んでくる

ひどいものはネットを噛みちぎって入るという

昼は頂上にある樹林帯に身を隠し

夜に活動する  とのこと

 

鹿も 猿も 熊も・・・

あらゆる動物が

本来の状態ではなくなってきている

 

 

 

以前の画像を探してきたので比較してみる

 

北尾根登山道

         ⬇︎

 

 

西遊歩道

         ⬇︎

西遊歩道は駐車場に近いので まだ比較的ましだが柵の上と下でまったく植生が異なるのがわかる

 

 

雪崩防止柵付近

         ⬇︎

 

 

表登山道

         ⬇︎

これだけ植生がなくなれば土砂崩れも起こるのがわかる

 

登山道頂上部付近

         ⬇︎



 

 

ニホンジカは至る所に見られ

よほど近づかぬ限り逃げずに草を食んでいる

これは八合目付近

頂上部では昼間は樹林帯に隠れて姿は見せない

 

柵の外と内で全く異なるのがわかる

木々の葉は鹿が背伸びをして食べられる高さまでなくなっている

 

きれいな花畑があるではないか!

これはキク科のキオンの群落で

鹿はキク科の植物を食べないため選択的に広がっている

同じくキク科のマルバダケブキの群落

 

頂上付近

ただの草原になってしまっている

ここは一面の花畑だった

 

秋口に咲き出すキンポウゲ科サラシナショウマ

毒性があるのかこれは残っている

選択的に残っているのは

これとイブキトリカブトキンポウゲ科

一部フジテンニンソウ(シソ科)など

それに鹿の嫌いなキク科の植物が加わる

 

途中で鉄製の雪崩防止柵の画像があったと思うが

あの規模の冬の積雪にも耐えられる柵を頂上の外周に巡らせれば

とりあえず貴重なお花畑の植生は守れるのだが

中途半端な対策しかされてこなかった・・・と

友人は嘆いていた

行政ばかりのせいにするつもりはないが

新幹線駅や飛行場など優遇はされずとも

環境を保ってきた滋賀がなぜなのかと思ってしまう

伊吹山は滋賀岐阜両県にまたがっているが頂上部は滋賀県に属する)

 

取り返しがつかない・・・という言葉があるが

伊吹山だけではないが

何万年、もっと言えば何億年かけて培われてきたものを失ってしまう

環境問題にせよ、災害にせよ、経済にせよ、人心にせよ・・・

すべて推し並べて不安定に、取り返しのつかぬ事態になってきている

 

大本は 鹿ではなく 人間にある

 

 

 

信州 ⑦ 白駒池

 

何かおかしいとは思いながら・・

八ヶ岳白駒池を跳ばしていた

 

あらためて・・

 

八ヶ岳は夏沢峠を境にして

岩峰の目立つ南八ヶ岳

針葉樹を中心とした森に覆われている北八ヶ岳に分かれる

男性っぽい南と

女性っぽい北に分かれ

御泉水のところでも出てきた蓼科山が妻に当たるのもうなずける

 

 

 

 


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白駒池を周回しても樹木が中心で花自体は少ない

麦草峠周辺や八千穂自然園の花を加えてある

 

 

 

 

 

ニホンジカ(シカ科)

いわゆる子鹿のバンビであり可愛いものだが・・・

この鹿の写真は蓼科の別荘地内で撮っている

しかも二度目の遭遇で この鹿は親とともに三頭で悠々と空き地の草を食んでいた

 

今回信州で植物の生育地を廻ったのだが

八島ヶ原湿地、御泉水自然園、八千穂自然園、麦草峠 

にはすべて防獣柵が張り巡らされていた

八島ヶ原湿地に至っては延々と全体を囲む柵が設置されていた

 

伊吹山のお花畑のことは以前に書いたが

今やアルプスの高山帯まで危なくなっていると聞く

 

逆に 朝鮮半島や台湾、ベトナムではすでに絶滅したと聞くが

鹿島神宮や奈良の鹿でもわかるとおり

鹿は古来 神の使いとされてきた動物である

 

鹿だけでなく

自然全体との接し方を考え直さねばならないように思える

 

 

 

 

 

 

 

 

信州 ④ 吐竜の滝

 

御嶽山山麓にも多くの滝があったが、八ヶ岳山麓にも同じように多くの滝の名が記されている。それほど有名なものはないように思うが、蓼科大滝の植生に味を占めて、いくつか記されている中でも歩きやすそうな滝を訪ねてみた。

 

南アルプス

左 北岳

中央 仙丈ヶ岳

右 甲斐駒ヶ岳

鳳凰三山 

右 北岳

 

 

吐竜の滝

雰囲気のいい滝で

よく取り上げている龍双ヶ滝に感じが似ている

ミニ龍双ヶ滝のような感じ

 

 

 

オタカラコウ(キク科)

この地域にはカイタカラコウがあり 花が咲いてみないとわからないが 

おそらくオタカラコウだろう

 

ミズナラ(ブナ科)

 

ナツツバキ(ツバキ科)

ブッダに因む沙羅双樹が日本にはないので花の似るこの木をシャラと呼んでいる

ちょうど咲き終わった白い花がたくさん落ちていた

 

ハシバミ(カバノキ科)

西洋ハシバミの実がヘーゼルナッツだが

ハシバミは漢字で 榛 と書くらしい

榛名山はこの木が多かったのだろうか

 

ツリフネソウ(ツリフネソウ科)

晩夏、初秋の花だがもう咲き始めていた

 

オオナルコユリ(キジカクシ科)

 

ルイヨウショウマ(キンポウゲ科


滝までの山道はさらに奥まで続いていて、清里の辺りまで行けるらしかった
ただ植生はさすがに蓼科ほどのことはなかったものの

爽やかな清々しい滝だと感じた

信州 ③ 蓼科大滝

 

水量があり迫力はあるものの 大滝というほどの大きな滝ではない

ただ 川沿いの植生がすごかった

周囲は以前から開かれた観光地や別荘地で

このような亜高山の植生が残されているとは思わなかった

 

蓼科大滝

植生と雰囲気で言えば 東北の 奥入瀬渓流 に少し近い

ただ誰でもこの滝までの道を歩いて驚くのは

多くの圧倒的な針葉樹に違いない

ヒノキか?

サワラか?

よくわからなかったが一カ所低いところに葉が広がっていた

サワラだった

 

サワラ(ヒノキ科)

 

それにしてもすごい大木だらけで

下手なテーマパークよりよほど面白い

それほどの多雪地帯にも思えないが

川の氾濫によるものだろうか

大きな岩がゴロゴロしているところに生えている




 

 

ヤグルマソウユキノシタ科)

 

コチャルメルソウ(ユキノシタ科)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トチノキムクロジ科)

 

ウダイカンバ(カバノキ科)

 

クルマムグラ(アカネ科)

 

バイカウツギアジサイ科)

 

サワグルミ(クルミ科)

 

カラマツソウ(キンポウゲ科

 

サワギク(キク科)

 

ヤマブドウブドウ科

 

カラコギカエデ(ムクロジ科)

湿地や沢沿いにはえるカエデ

 

モミジガサ(キク科)

 

アサノハカエデ(ムクロジ科)


ハナイカダハナイカダ科)

 

ミヤママタタビマタタビ科)

亜高山のマタタビでこの時期に白くなる葉が赤みを帯びる

 

 


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信州 ① 八島ヶ原湿原

霧ヶ峰 というと ほとんどの人が知っている地名だろう

たしかに霧が多いらしく 夏も涼しい

ニッコウキスゲの似合う草原のイメージがあり

ずいぶん得をした地名のひとつかと思う

 

この広大な草原は 風衝草原 と聞いたことがあったが

調べてみると人の手による二次草原だった

阿蘇と同じく 燃料 飼料 目的の結果らしい

しかもそれが縄文時代にまで遡るという

 

牛馬とともに生活してきた頃を知らぬものにとっては

驚くばかりだが

日々の生活の中でここまで登り 刈り 降ろし

放牧や 火入れなどもしてきたのだろう

 

 

八島ヶ原湿原

 

 

 

コバイケイソウ(シュロソウ科)

レンゲツツジツツジ科)

コバイケイソウ(シュロソウ科)

湿原でよく見かける印象的な植物だろう

 

カラマツ(マツ科)

日本の針葉樹の中では数少ない落葉樹


カラマツ林

 

ズミ(バラ科

湿原の周囲にはズミが多い

花の頃はきれいだろう

 

ミズナラ(ブナ科)

 

この木がいわゆる オーク にあたる

高級家具が作れる

明治の初めにはイギリスなどが刈り倒してたくさん持ち帰って行ったようだ

 

ハナショウブ(アヤメ科)

花菖蒲の原種 野生種

 

アヤメ(アヤメ科)

オオカサモチ(セリ科)

 

ニッコウキスゲツルボラン科)

ゼンテイカが正式名だが 一般にはニッコウキスゲ

 

ハクサンフウロフウロソウ科

 

クリンソウサクラソウ科)

 

キバナノヤマオダマキキンポウゲ科

 

 

ツルカコソウ(シソ科)

 

イブキトラノオタデ科

 

 

カラマツソウ(キンポウゲ科

 

 

オオヤマフスマ(ナデシコ科)

 

グンナイフウロフウロソウ科

















ゆっくり歩いて一周したが 東の端 車山側に小さな小川があり湿原の水はここから流れ出ている

そこに神社があったので寄ってみると 御射山神社 とある

霧ヶ峰 あるいは 蓼科高原 には 御射山 とか 御射鹿池 とかいう地名があり

何かと思っていたが 諏訪大社の御狩神事がおこなわれた所とある

諏訪大社は軍神なので 関東一円の武士が集まって騎射などを競ったとあり

現在でも桟敷段跡も残っており 平安時代から鎌倉、江戸時代まで

多い時は十万人が集まったというから驚く

地図に 北條殿 千葉殿 佐々木殿 梶原殿 

あるいは 信濃の 海野 望月 根津などとある

この山一帯には 黒曜石が産し

縄文時代から多くの集落があったとは聞くが

このような自然と 鎌倉武士が結びつくとは思わなかった

 

本御射山神社

 

なお 八島ヶ原湿原 と表記したが 八島湿原 との表記もあり

よくわからない

 

かなり広い湿地に見えるので 尾瀬に次ぐくらいの広さかと思い調べてみたら

全国一位の釧路湿原が 22656ha

14位の尾瀬ヶ原が 848ha

本州一位の渡良瀬遊水地が 1967ha

八島湿原は 43ha  なので比較にならぬほど狭い

広い湿地のほとんどが北海道にあるというのはわかるが

本州にもけっこう広い湿地があるものだと思う

ただ、渡良瀬遊水地などというのは全く知らなかったし

印旛沼とか戦場ヶ原とか多くは東日本に多い

 

 

 

南八ヶ岳夕景

 

左 横岳  中央 赤岳

 

初夏 箱館山

暑い日が続き、かと思えば寒々しい日もあり、寒暖差が激しく、強風の日も多く、

春霞が例年よりもひどいようにも思えた

一言で言えばあまり春らしくない不安定な春だった

異常気象、天候不順・・最近のそう言った傾向から皮肉っぽく言えば安定して不安定になってきたとも言えるが・・

それでも ウツギは咲き、ホトトギスは鳴き、初夏の季節は訪れた

 

考えてみれば

夏は来ぬ  卯の花の匂う垣根に・・・

夏の思い出  夏が来れば思い出す・・・

など初夏を愛でる歌は多い

というか

昔の人は季節を身近なものとして日々を送っていた

 

平池(だいらいけ)

今年はやはりカキツバタの開花がずいぶんと早まった

ただウツギやタニウツギの開花についてはこんなものかとも思えるが

何にしても青、赤、黄、白・・・

色とりどりの初夏を迎えることができた

 

淡赤 タニウツギスイカズラ科)

白  ケナシヤブデマリ(レンプクソウ科)

黄  サワオグルマ(キク科)

この右奥に平池がある

 

天狗岩



野鳥の声はBGMに入っているもので実際のものではない

ただここは朝早くにゆくとそれに近い声が聞こえる


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日本海夕景

 

 白山からの帰り道 国道8号線は武生から敦賀までの間、海沿いの標高の高い場所を通り、何ヶ所か西側の海の景観が見えるところがある。前にも書いた通り、車での走行中は景色や植物を見たくてもなかなか止まれない。ただここには小さな道の駅があり ちょうど西側の若狭湾日本海が開けて見える。

 時間を待って夕陽が沈む頃はもっときれいな景観が見られたかもしれないが、早めに帰った。ここは夕景を見るのにちょうどよい所だろう。

 

 

 

標高があると海面の模様の変化がよく見える

 

 

帰ってからの自宅周辺の夕景

今年の春は不安定で気温差や風が激しく、また黄砂やPM2.5なのか何なのかずいぶんと春霞がひどかったように思う。

この日は雨上がりで久々に遠くまで見渡せた。

龍双ケ滝

 

自然は皆そうかもしれないが

この滝は作れと言われても作れないだろう

ちょうどの角度と広がりと岩の質と水量と

扇形に広がるように作ってと言われてもできるものではない

さらにカツラの木やカエデの木まで添えて

見事というよりない

 

地形図を見てもなぜこれほどの水量があるのかわからない

確かに那智の滝華厳滝

スケールが大きく荘厳で感動的な滝はたくさんあるが

雄大な地形や特異な地質が生み出したわけでもなく

ごく普通の山間部にある滝であるにもかかわらず

いつまでも見飽きず

何度でも訪れたい滝である

 

 

 

 

広角レンズを使っても正面からでは入らない

斜め上流から撮ったもの

右上の木はコハウチワカエデ(ムクロジ科)

滝の前に大きなカツラ(カツラ科)の木が数本生えている

高さは60mある

この日は雨のため人は誰もおらず スケール感がわからないが

以前撮ったものを参考のためにあげる

 

 

 

 


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この滝は滝の前の稗田川に直接流れ落ちている

 

滝の前を流れる 稗田川




 

ハクウンボクエゴノキ科)

 

ケンポナシ(クロウメモドキ科)

 

カツラ(カツラ科)




ひさびさに

ほんとうにひさびさに

遠出をした

 

箱館山 新緑

 

湖西にある箱館

はこだて と読むが

北海道の函館とは字が異なり

箱型の形からきている低山である

五六百mの低山とはいえ

林道が周回していて 湖西の展望台であり

初夏にカキツバタが咲く 平池(だいらいけ)があり

新緑や紅葉の見事な天狗岩があり

淡海湖が水を湛えている

 

山に登れなくなった今では

ありがたい低山である

 

山麓での開花や新緑がひと通り終わりかけた頃に

少し遅れて山上での春が訪れる

信州や東北のようなダイナミックな変化ではないが

小さなタイムマシーンである

 

三年間ほど淡海湖の改修工事が続いていたため周回通行できなかったが

やっとこの春には解除された

 

なお これらの画像は連休直前のものである

 

天狗岩新緑

 

 

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ただ残念なのは

獣害によって

以前はたくさんあった草本の花々がほとんどなくなってしまったことである

 

そして

毒草三兄弟・・

キタヤマブシ(トリカブト

ハシリドコロ

バイケイソウ ばかりが

場所によっては一面を覆い尽くしている

あと見られるのは香りが嫌なのか 

鹿の嫌いなサワオグルマやアキノキリンソウなどキク科の花々や

これも毒草のケシ科の花々など

 

初夏によく取り上げている

平池のカキツバタも いくらかの毒性があるにも関わらず

池の中之島のものを除いて食べ尽くされた

 

ただそれでも

鹿たちに見つけられずに

なんとか生き残ってくれている

カタクリやトクワカソウを

何ヶ所か知っている

 

街で育った小さい頃

どこにゆけばサワガニやアユやカブトムシがいるのか

知っていたように

 

 

姉川 新緑

 

信州や東北などに行けば 高原や山麓の丘陵地などスケールの大きなところがたくさんあって

新緑もさまざまな変化が見られるかと思う

例えばこれからの季節 上高地裏磐梯などへ行けば目の覚めるような光景だろう

 

国立公園にあたるようなそのような場所はないが

それでも素晴らしい新緑が見られるのは

川沿いの渓谷になる

 

高時川妹川にあたることは述べてきたが

妹川に続いて 姉川の新緑である

あえて Memories  は用いないが 画像は連休直前のものになる

 

 

 


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訂正 トチノキトチノキ科) →  トチノキムクロジ科)

高時川 新緑

 

昨年の夏に大雨による洪水を起こした高時川

いまだに爪痕の残る場所もあり

少しの雨でも水が濁るようになった

 

あれから最上流部には行っていない

この川には以前 丹生ダムの計画があった

もう四十年ほど前になるが 細い川沿いの山間部の道を通ったことがある

その当時でも何ヶ所かの廃村が見られ家々が朽ちていた

その後ダム計画が持ち上がり 残りの集落も集団移転になったと聞く

今はそれぞれの廃村跡には何もなく更地になっている

植物を見ながら歩いていると漁業権のパトロールだろう

時折軽トラックが通る

 

数年前からその細い川沿いの道路を拡張すべく

大掛かりな工事が続いていた

ダム計画は中止になったのだがなんのためなのかはわからない

貴重な植物の生えていた道路沿いの斜面は岩ごと削られてコンクリートの壁になっていた

この川の上流域は積雪の多さのためだろう

他の地域に比べて獣害の影響が少なく

もともとの希少な植物がよく残っていた

私としては残念だが

最近の日本各地で起こっている災害を考慮してのことなのかもしれない

ただもしそうだとしても本当に効果があるのかとは思う

昨夏に濁流とともに流れ 橋を壊し

琵琶湖対岸にまで流れ着いたのはほとんど杉の木だった

どこが大雨で崩壊したのかわからないが

今まで見慣れてきた新緑の山肌は何も変わっていない

ただ川の水が濁っている

手付かずの自然の山や川が少しの雨で濁るものではない

むしろ水を浄化する力を持っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノダフジマメ科

 

 

 

ヒメウツギアジサイ科)

一般のウツギ(ウノハナ)に比べて透き通るような白に感じる

 

 

 

ユキザサ(ユリ科

 

 

ヤマツツジツツジ科)

 

 

オドリコソウ(シソ科)

 

ハナイカダハナイカダ科)

 

卯月③ 新緑

 

なんとか止められぬものか

それがだめでも 少し遅らせられぬものか・・・

毎年春の進む速さには驚くばかりで

今年はなおさら呆れるほどである

あそこにも行けておらず

ここもまだ行けていない

この瑞々しい時期があまりにも速く過ぎてゆくのが勿体無い

 

人の青春の場合も同じなのかもしれない

当人にとってはずいぶんと長く感じていたように思うが

 






湖面

 

今年の春は忙しい。

何もかも一気に芽吹き、開花し、色づいてくる。

春は一週間どころか一日で様相が変化することが多いが

今年の春はそれを全体に前にずらせて圧縮している

 

そのためとりあげてゆく事象も遅れ遅れになっている。

四月いっぱいくらいまでは、しばらく一週間ほどの遅れが続くかもしれない。

 

この琵琶湖の画像は 4月11日 の朝のもの

 

湖西の湖岸から見た竹生島伊吹山だが

湖面にうっすらと青味がかった層が見える

湖面に水蒸気の層や気温の違いによる空気の層ができることはあると思うが

なぜ青く見えているのかわからない

沖を見ていると肉眼で青い層が見えたので

写真でも写るのかと思って撮ってみたが、はっきりと写っている

思うに・・

最近の若い人たちの動静を考えれば

この青い層が頻繁に起こる現象で

見える時期がわかれば多くの人たちが押し寄せることになるだろう

そうあって欲しいと思うわけではなく

またこのような湖面を見るのは初めてのような気もする

 

ずいぶんと前になるが

すごく冷え込んだ冬の早朝に 太陽柱 を見たことがある

東の空 霊仙山 から赤い光の柱が立ち

やがて太陽が登ってきてその下部にも光の柱が続いていた

 

宮沢賢治の童話だったか詩だったかで読んだことがあったので

あれが太陽柱か!とはわかった

 

友人にそのことを話すと

なぜ写真に撮らなかったのかと言っていたが

カメラはあったがあの時はあまりにも唖然として、そう言ったことは考えていなかった

 

今回はまさにカメラを携えていたし

写るのか?

と思いながら写真に収めている

 

 

以下の湖面の画像は紹介した葛籠尾崎からのものになる

湖面がないでいると湖面の紋様がずいぶんときれいな時がある

葛籠尾崎と竹生島だが

湖面と空との境界がはっきりしない

中央奥は荒神山

その手前は多景島(たけしま)

小さな観光船が走っている