気 ③ 谷川岳

 

魔の山 谷川岳・・

などという言葉を聞いたことがあるが

谷川岳自体は比較的登りやすく、高山植物も多い魅力的な山だった

湖国からはあまりにもアプローチが遠すぎて、気軽に行けるところではないが

尾瀬 に行くときに必ず立ち寄っているので、二、三度訪れたことがある

谷川岳自体に登る前に、林道を少し車で行くと

目の前に圧倒的な光景が突然現れる

谷川岳 一ノ倉沢・・・

ロッククライミングのメッカだが、これほどの岩場は他にはないだろうと思う

ただ、これまでに800名以上の事故や遭難による犠牲者がこの岩場で出ている

世界のどこにも事故や遭難によってこれほどの死者が出た山はない

先ほども言ったように、谷川岳自体に登っても、頂上から崖下を見下ろしても

それほどのものは感じない

ただ一ノ倉沢を下から見上げると、とんでもないところだというのがよくわかる

それは、ここで今までに数多くの人の命が失われたということを知っているからでなく

もともとこの一ノ倉沢の岩場が独特のところなのだろう

 

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頂上の稜線より崖下を望む

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手前の河原に人がいるので

スケール感がわかる

なお、今は以前のように林道を通行することができなく

公共の交通機関か徒歩でゆくかしかない

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谷川岳は双耳峰で

犬や猫の耳のように見える

今ならトトロの名が付くかもしれない

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左がトマの耳

右がオキの耳

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登っている時は変わった名前だなぁ

くらいにしか思わなかったが

ずいぶん後になって

急にふっと

「あ、そうか!」

と気が付いた

群馬県側から見ると

手前のピークがトマの耳

つまり 手前 の耳

奥のピークがオキの耳

つまり 奥 の耳

調べたわけではないがたぶんそうだろうと思う

ここは東北ではないかもしれないが

宮沢賢治の童話や詩などに出てくる方言で言うと

とまのみみどおぐのみみ

になるのだろう

 




気 ② 上高地

 

二十歳の頃だったと思う。友人たちと乗鞍高原の民宿に数泊したが、当時はまだ自然や山などなにも知らず、民宿の食堂に、上高地の、たしか大正池のポスターが貼ってあったと思うがなんとも思わなかった。ある日、単独行動をしてきた友人がきれいなところだったというので、翌日に皆で訪れて驚いた。

「こんなところが日本にあったのか!」

河童橋からの穂高連峰をみて衝撃を受けた。

振り返ってみると、あれがその後数多くの山や自然を訪れるきっかけだったかもしれない。

と言って、その後すぐに山登りを始めたわけではなく、

本格的に山歩きを始めたのは、数年後にアメリカへ行って Yosemite  を訪れてからになる。

リュックや寝袋をそろえたのもサンフランシスコ郊外の Berkeley である。

ちょうど ノースフェイス や シェラデザイン の店ができた頃だったと思う。

上高地へはあれから10回くらいは訪れているが、

少し地形が Yosemite に似ているかもしれない。

 

大正池から 穂高連峰

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穂高連峰 と 岳沢

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梓川

アズサ というのは カバノキ科の ミズメ のことだと思う

河畔に多かったのだろう

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大正池 と 焼岳

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田代湿原 と 穂高連峰

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田代池

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上高地

もともと 上河内 あるいは 神河内 と言ったらしい

明神池の近くに

神降地 という表記があるようだが

降 の字を当てたかはともかく

神 の字を当てても遜色のないところではある

 

釜トンネルができてからは梓川に沿って遡ってゆくのが普通になったが

以前は山歩きで徳本(とくごう)峠を越えて入るしかなかった

私は行ったことはないが、徳本峠からの穂高連峰の映像を見たことがある

神々しいという言葉がそのままの姿で

エストンも含めて昔の人は皆感銘を受けて上高地に出逢ったろうと思う

穂高岳というピークはない

つまり奥穂高岳前穂高岳北穂高岳はあっても

穂高岳穂高連峰の山塊全体を指して

御神体を指すのだろう

 

以前 安曇(あど)川で紹介した安曇(あずみ)族が関係しているのかもしれない

明治、大正の頃はほとんど訪れる人も少なく

一部の人が知っていただけだが

ウェストンが紹介してから徐々に知られるようになっていった

今では年間何十万、何百万という人が訪れる

気 ①

 

植物はほぼ活動を休止し、周辺の山野はほとんどが深い根雪に覆われ、

さらに人間活動まで自粛が続く今、

春までは Memories  に頼らざるを得ない…

 

 

元気、活気、覇気、病気、根気、精気、人気、景気、勇気、意気、狂気、短気、陽気・・・

 

気持、気分、気力、気候、気象、気品、気質、気概、気合、気性、気配、気絶、気色・・・

 

などなど、 気 という字のつく言葉は何十、何百とあるだろう

今までにいろいろなところを訪れて、稀に、何ヵ所かでその 気 にあたるものを感じたことがある

最近、若い人たちは パワースポット という言葉をよく使うが

自分の経験からはもう一つ馴染めない

熊野や恐山など 霊場 という言葉はあるし

大きな岩などに 磐座 あるいは 岩倉 という言葉もある

また 霊木 あるいは 神木 ということもあるが

古来、なにか、そのような 気 を感じる場所を必ずしも、あるいは敢えて、名付けていないような気もする

 

今まで自分が訪れて 気 を感じたいくつかの場所を振り返ってみようと思うが

必ずしも、そこだけなのでなく、

当時の、私の 体調や 季節や 時間帯や 天候や

いろんなことが関わってきていただろうとは思う

 

Grand Teton

各ピークに Grand Teton   Middle Teton   South Teton  などの名前がある

右端のピークは Mount Moran

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まずは、このブログの第一回目に取り上げた

Grand Teton …

24才だったと思う

Jackson という街まで行き、当時そこからは交通機関がなかったので

ヒッチハイクで山の麓のキャンプ場があるジェニーレイクまで

丘の影から、ティートン山脈が姿を表した時

たぶん私は、無意識に手をあわせて拝んでいたように思う

こういうところがあるのか…

ネイティブアメリカン

ティートンをみて死ね」つまり 死ぬ前に一度はティートンをみておけ

という言い伝えを残したくらいで

その言葉はすぐに納得できた

また 第一回のブログで書いた通り

この山の麓に住んだ老人の言葉の通りである

 

標高約4200m

手前の台地で2000mほどの標高がある

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今は 全米一美しい国立公園ということで

交通網や、施設や、ツアーなど 当時とは比べ物にならない

 

なお、年配の方なら・・・

「シェーン」という有名な西部劇の映画があったが、最後に

「シェーン カムバック!」という言葉と共にシェーンが去ってゆく場面の、

背後に映っているのが グランド ティートン である

ニホンザル

 

北限のサル・・・

下北半島に生育するニホンザルが北限の猿にあたる。

考えてみれば、ゴリラもチンパンジーもオランウータンもテナガザルも

その他小型の霊長類もほとんどは熱帯か亜熱帯に生息している。

海外からの人は珍しがって スノーモンキー と呼ぶらしい。

今年は予報通り雪の多い年になりそうだが、こんな冬でも冬眠はせずに冬を越す。

最近は人里に来て、畑の作物や果樹を、中には人家の軒や縁側などの食物を狙う輩もいる。

小さな畑で少しの野菜を育てているが、収穫期を見越して狙ってくる少数の離れ猿がいて、一生懸命になって育てたものを台無しにされると本当に腹が立つ。ニホンジカによる食害も酷かったので、小さな畑を囲い、丈夫な網を全面に貼っても、ニホンザルはなんと歯で噛みちぎってでも入る。被害に遭うと、本当にがっくりきて腹が立つ・・・

が、ある時思ったのだが

これは今の自分達の姿に似ていないか?

と、考えたら、少し腹が立たなくなった。

私たちの小さな頃は、みんながもっと貧しかった。食べ物や服も生活様式も・・

ものに関しては本当に驚くほど豊かになっている・・

ただ、異常な行動をする人間がどんどん増えてきた。

元に戻るわけにはいかないが、振り返って見る必要はあるような気がする。

 

 

ニホンザル(霊長目 オナガザル科 マカク属)

親子なのか、この猿は野生のマメガキを食べている

昔の穏やかな頃の自分達を見ているような気がする

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伊吹山 ②

 

 

湖岸はもとより、湖西の至る所から対岸の伊吹山は見える

以前から不思議に思っていたことだが

琵琶湖岸から見ると伊吹山は比較的小さく見えて

内陸から見ると大きく見える

内陸から見た場合、湖岸からの場合より距離が遠くなるのでむしろ小さくなるはずである

ところが田園風景や河川越しに見たりするとかなり大きく感じてしまう

 

伊吹山 と 竹生島(ちくぶしま)

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左 伊吹山地 右 鈴鹿山地

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一度比較してみようと思っていたが

内陸と湖岸で同じレンズで撮ってみて並べてみた

 

24mm(換算36mm) 内陸より

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24mm (換算36mm) 湖岸より

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内陸の撮影位置は湖岸より5Kmほど手前になる

こうやって見てみるとやはり湖岸からの方が少し大きく写っている

 

 

100mm (換算160mm)内陸より

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100mm (換算160mm)湖岸より

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やはり湖岸から見た方が少し大きく写っている

 

ということは、やはり前面にある物の違いによって大きさの感覚が異なって感じられるのだろうと思う

前面に全面、平な琵琶湖の湖面が広がるのに対して

田園や丘陵や河川やあるいは街並みやを通してみると大きく感じているということになる

けれど、やはり時や場所によっては伊吹山は迫ってくるようにかなり大きく見える

伊吹山 ①

 

植物をよく知っている人なら、このブログは琵琶湖の湖西、湖北を取り上げていながら、なぜ伊吹山が出てこないのかと不思議に思われるかもしれない。

理由が三つほどある。

一つは昨今の自主規制や感染防止等のため、ここ数年は、野外といえど自由に行動できなかったこと。

二つ目には、もう七、八年近く前からになるか、以前から心配していた獣害が頂上のお花畑にまで及んで、以前と比べて見るに忍びないほどの姿になってきたこと。最近では柵を設けて頂上地域だけは守ろうとしているようだが、以前の姿に戻るのにはあと何年かは、あるいはもっとかかるかもしれない。

三つ目は、私自身の体調の問題で、残念ながら、以前のように自由に山歩きができなくなったこと。

ただ、伊吹山は九合目までドライブウエイが通じているので、体調の良い時にゆっくりと時間をかければ花畑を廻ることはできるかもしれない。今年の夏にでも久々に歩ければありがたいのだが・・・

伊吹山だけでなく、以前から登っていた近隣の山々でも花々の多いところは数多くあるので残念な限りだが、ここ数年取り上げているところは、できるだけ工夫して今の体調でも廻れるところを選んだり、新しい機材を用いたりしている。いずれ、昨今の非常事態が終わり、場所や時期を工夫すれば高山帯とて行けないことはないかもしれない。

 

昨年の暮れから、カテゴリーというものを取り入れたが、今は、植物にとっては活動が休止している冬の時期にあたるということに加えて、また行動規制がかかりそうな情勢になってきた。私は残念だなぁで済むが、一般の人々はどれだけ大変な人がいることかと思う。唯一冬の景色を撮ることもできるが、以前のように早朝から冷え込みの厳しい中を、あるいは積雪の多い中を行動できなくなってきている。

そのこともあって、カテゴリーに Memories という項目を加えようと思う。主に冬場の時期に、かつての山行や、かつて撮った画像を取り上げたり、あるいは、四季それぞれの該当する時期の記録を時折振り返ったりできればと思う。

 

それゆえ、今回の以下の画像は過去の伊吹山での画像を集めたものである。

もちろんこの冬の最中、誰が見ても今現在の伊吹山の姿でないことはわかるが・・・。

なにしろ伊吹山は11m82cmの世界一位(日本一位ではない)の積雪量観測記録を持つ山である。

普段取り上げているものは、断りのない限り当日、前日のものか、あるいは編集に時間がかかったとしても、一週間以内くらいのものである。

 

ヒロハシモツケバラ科

奥の峰は、伊吹北尾根と呼ばれる花々の多い尾根

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シモツケソウ(バラ科) メタカラコウ(キク科)

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シモツケソウ(バラ科

今は一部網で囲まれた場所を除いて、このような見事な姿は見られない

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シモツケソウ(バラ科) サラシナショウマキンポウゲ科) ヨツバヒヨドリ(キク科)

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サラシナショウマキンポウゲ科) フジテンニンソウ(シソ科)

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ミヤマコアザミ(キク科) イブキトラノオタデ科

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ミヤマコアザミ(キク科) クサフジマメ科

白いものはミヤマコアザミの綿毛

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キオン(キク科)

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キンバイソウ(キンポウゲ科

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ヒロハシモツケバラ科

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ルリトラノオ(オオバコ科)

伊吹山の固有種

つまり世界中で伊吹山にしかない

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グンナイフウロフウロソウ科

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イブキシモツケバラ科

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ヤマタツナミソウ(シソ科)

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キバナノレンリソウ(マメ科

日本ではここのみ、ヨーロッパに分布するため、信長が薬草園に持ち込んだものと言われる

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エゾフウロフウロソウ科

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イブキトリカブトキンポウゲ科

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イブキコゴメグサ(ハマウツボ科)

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イブキフウロフウロソウ科

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キバナノカワラマツバ(アカネ科)

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ヒロハノアマナユリ科

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ヤマトグサ(アカネ科)

牧野富太郎が日本で初めて命名した植物

日本固有種で、日本で最初に学名がつけられた植物と聞いていたが

トガクシソウが最初らしい

二番目にあたる

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オオイタヤメイゲツ(ムクロジ科)

伊吹山の頂上部周辺にはブナ帯の代わりにこの植物が分布している

名前の通り、紅葉はすこぶる美しい

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四季の色 ②

 

四季の色 ①  より続く・・・

 

 

春 夏 秋 冬 のそれぞれに 

青 朱 白 玄 をあて

そこから 

青春

朱夏

白秋

玄冬

という言葉が生まれてきている

 

そしてそれらの言葉を人生の四季に例えて使われるようになった

 

この話を若い人たちに話すと

驚いて、目を見開いて聞き入る人がいる

その人は感性が深く、感受性の豊かな人だろうと思う

 

どうかよい年になりますよう・・・

 

 


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四季の色 ①

 

四季をそれぞれ色で表現してみてというと、皆さまざまな色をあげる

春はピンクで、夏は青、秋は茶色で、冬は白とか・・・

 

昔の人は 

春は 緑

夏は 朱色

そして秋はなんと 白

さらに冬は 黒 で表現した

 

春の緑は昔は青と表した

青信号とか、目に青葉 とかの言葉に残っている

秋の色に 北原白秋 という詩人がいたのを思い出す

冬の黒は昔は玄(くろ)で表した

玄人とか玄米 とかの玄にあたる

 

             四季の色② に続く・・・

 

 


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師走

 

暖かな日々が続いていたが、中旬にまとまった降雪があり、その雪もほぼとけて安心していたら下旬からはとんでもない豪雪になってきた。おそらく正月は、初詣どころか、どこへも出かけることはできないだろう。今回の積雪でほぼ1メートル。今までに1メートル以上の積雪はあったが、それは何日か降り続いてのことで、今回のように1日で積もったのは記憶にない。クリスマス以降は毎日除雪の日々が続いた。積雪による車の渋滞のニュースばかりが目に付くが、北陸や東北や、大雪で孤立したり、被害が出ているところも多いだろうと思う。

 

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野鳥 2021

 

今年に出逢った野鳥をまとめてみた。

いつもながら、野鳥を目的に出掛けて行くことはほとんどない。

植物や風景を撮っているときに出逢った野鳥ばかりになるが、これらの画像の中で、コハクチョウだけは場所を聞いて出かけている。

けっこういろいろな野鳥に出逢うもので、そのとき望遠レンズを持っていた時だけ撮れた画像になる。

考えてみれば、野鳥も、種子を散布したり、昆虫を捕食したり、自然の中で大切な役割を果たしている。よく出逢って当然である。

 

 

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野鳥監修  宮田 正春

 

 

 

 

 

 

 

初雪

 

ずいぶん暖かい日々が続いていたが、やはりいきなり寒波がやってきて、広範囲の降雪になった。昨年もちょうど十二月の中頃に降ってきたのを覚えている。

暖かい日々が続いていたが、一気に冷え込んで冬至を迎えることとなる。

 

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琵琶湖夕景 (カテゴリーについて)

 

ブログというものは時間系列に従って記録するしかないと思っていた。自然や出逢った植物などを日記のように記録している面があり、それはそれでちょうどよい。ただ最近、このブログにはカテゴリーという機能があるのに気付いて、少しはホームページ風に今までの記事を整理できることを知り、取り入れてみた。と同時に、Weekly Photo や Monthly Photo など新しいカテゴリーも作ってみた。いずれ過去にいったことのある場所の記事なども取り入れられたらと思う。

 

カテゴリー

 

Landscapes          主に風景、景観を取り上げているもの

 

Four Seasons  四季の季節感をもとに植物や風景を取り上げているもの

 

Hiking      散策、周遊、軽登山等

 

Plants      個々の植物を中心に取り上げているもの

 

Monthly Photo   各月の景観、植物など

 

Weekly Photo   各週の景観、植物など

 

Animals      昆虫、野鳥、哺乳類などの動物

 

Temple & Shrine   神社仏閣

 

 

琵琶湖夕景

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ナメコ

 

林の中を散策していたら、思いもかけず ナメコ に出会った。

平地のどちらかというと住宅地に近いような林である。

クヌギ、コナラの二次林というか、今でいう里山のようなところだが、もともと ナメコはこのようなところにはなかった。標高でいうと千メートル近いブナ林などでたまに出会った覚えがある。

もう20年ほど前からになるか、日本中で ナラ枯れ が広がったことがあった。カシノナガキクイムシという昆虫の成虫が 主にブナ科のナラやカシの幹の中に入り込んで道管を詰まらせ、樹木全体を枯れさせてしまい、山を歩いていても立派な古いミズナラやコナラが枯れていくのを見るのは残念だった。

ところが、その後、標高 四、五百メートルほどの 樹林帯にある ミズナラやコナラが同じ原因で枯れていった後に、ナメコがびっしりとついているのをよく見るようになった。

そのようなところにナメコが生えるとは思っていなかった。

そして今は平地の林の中でも生えてくるようになった。

よく、信州や東北の奥深い山の中で、秋にマイタケやナメコが採れるのは聞いていたし、イメージとしてもナメコは奥深いところに生えるものだと思ってしまっているので不思議な感じがする。

いいことなのか、よくないことなのかはわからない。

以前は里山に普通に生えたマツタケはほとんどなくなった。

たくさんの山を歩いたが、マイタケは見たことがない。

ナメコやマイタケは栽培できる。天然のものには劣ると思うが。

マツタケは栽培できない。

 

 

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栽培されて普通に売られているナメコをに比べるとずいぶんと大きくなるので

初めてみるとわからないかもしれない

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これもコナラの木だろうと思う

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イロハモミジ

 

公園を散策した時、あるいは道路沿いに植栽されたものを撮っている。

もちろんイロハモミジは山々に自生しているが、植栽されたものは個体内での色彩の変化が多く、やはりそう言ったものは園芸種の形質なのかと思う。

 

前半のアップされた画像は十一月後半のもの

後半の画像は十二月のものである

 

 

イロハモミジ(ムクロジ科)

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なお、イロハモミジの名前は

いろはにほへと・・・

葉に七つの切れ込みがあることから来ている

もちろん、切れ込みが五裂のものも混じったりしてはいるが。

タカオモミジ、イロハカエデともいう

 

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余談だが

 

色は匂えど 散りぬるを

我が世誰そ 常ならむ

有為の奥山 今日越えて

浅き夢見じ 酔ひもせず

 

仏教の無常感、あるいは悟りを四十七文字を各かなを一度ずつ使って表している

弘法大師が作ったとも言われるが

よくぞこんなことができたものかと驚くばかりである

 

 

 

 

晩秋

 

初冬と言ってもよいかもしれない。

ただ、以前述べたように昨年も、今年もこの時期本来の冷たい時雨がほとんどなく、師走に入ってもあまり冬の感じがしない。

北西の季節風・・とよく言われるが、最近は西風が多くなって、近畿の中では多雪地帯に入る湖西、湖北地方も雪が少なくなり、その分、福井、石川、新潟などの北陸に集中するようになっている。

いつもであれば、日本海側から、伊吹、関ヶ原へと、季節風の抜け道になっているため、晩秋の冷たい時雨や、冬の大雪に悩まされることが多い。

ありがたいのではあるが・・・

 

そのためかどうか、この時期にあってもまだ紅葉や種々の色彩が見られる。

 

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今年は年内にまとまった雪が降るのかどうか?

いまだに琵琶湖の水位は下がったままである。

年明けには大雪になることがあるだろうとは思う。

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