などという言葉を聞いたことがあるが
谷川岳自体は比較的登りやすく、高山植物も多い魅力的な山だった
湖国からはあまりにもアプローチが遠すぎて、気軽に行けるところではないが
尾瀬 に行くときに必ず立ち寄っているので、二、三度訪れたことがある
谷川岳自体に登る前に、林道を少し車で行くと
目の前に圧倒的な光景が突然現れる
谷川岳 一ノ倉沢・・・
ロッククライミングのメッカだが、これほどの岩場は他にはないだろうと思う
ただ、これまでに800名以上の事故や遭難による犠牲者がこの岩場で出ている
世界のどこにも事故や遭難によってこれほどの死者が出た山はない
先ほども言ったように、谷川岳自体に登っても、頂上から崖下を見下ろしても
それほどのものは感じない
ただ一ノ倉沢を下から見上げると、とんでもないところだというのがよくわかる
それは、ここで今までに数多くの人の命が失われたということを知っているからでなく
もともとこの一ノ倉沢の岩場が独特のところなのだろう
頂上の稜線より崖下を望む
手前の河原に人がいるので
スケール感がわかる
なお、今は以前のように林道を通行することができなく
公共の交通機関か徒歩でゆくかしかない
谷川岳は双耳峰で
犬や猫の耳のように見える
今ならトトロの名が付くかもしれない
左がトマの耳
右がオキの耳
登っている時は変わった名前だなぁ
くらいにしか思わなかったが
ずいぶん後になって
急にふっと
「あ、そうか!」
と気が付いた
群馬県側から見ると
手前のピークがトマの耳
つまり 手前 の耳
奥のピークがオキの耳
つまり 奥 の耳
調べたわけではないがたぶんそうだろうと思う
ここは東北ではないかもしれないが
宮沢賢治の童話や詩などに出てくる方言で言うと
とまのみみどおぐのみみ
になるのだろう