林の中を散策していたら、思いもかけず ナメコ に出会った。
平地のどちらかというと住宅地に近いような林である。
クヌギ、コナラの二次林というか、今でいう里山のようなところだが、もともと ナメコはこのようなところにはなかった。標高でいうと千メートル近いブナ林などでたまに出会った覚えがある。
もう20年ほど前からになるか、日本中で ナラ枯れ が広がったことがあった。カシノナガキクイムシという昆虫の成虫が 主にブナ科のナラやカシの幹の中に入り込んで道管を詰まらせ、樹木全体を枯れさせてしまい、山を歩いていても立派な古いミズナラやコナラが枯れていくのを見るのは残念だった。
ところが、その後、標高 四、五百メートルほどの 樹林帯にある ミズナラやコナラが同じ原因で枯れていった後に、ナメコがびっしりとついているのをよく見るようになった。
そのようなところにナメコが生えるとは思っていなかった。
そして今は平地の林の中でも生えてくるようになった。
よく、信州や東北の奥深い山の中で、秋にマイタケやナメコが採れるのは聞いていたし、イメージとしてもナメコは奥深いところに生えるものだと思ってしまっているので不思議な感じがする。
いいことなのか、よくないことなのかはわからない。
たくさんの山を歩いたが、マイタケは見たことがない。
ナメコやマイタケは栽培できる。天然のものには劣ると思うが。
マツタケは栽培できない。
栽培されて普通に売られているナメコをに比べるとずいぶんと大きくなるので
初めてみるとわからないかもしれない
これもコナラの木だろうと思う