京都府立植物園 春

 

以前述べたことがあるが、府立植物園に寄るときは医療機関に行くときで、今回も昼をかなり過ぎた頃から入園した。

花々も咲きそろってきて、今年は早咲きの桜もまだ残っているかくらいのつもりで訪れたが、今まで経験したことのない人出だった。

桜と重なったこともあるだろうが、やはりみんなもうたまらないのだろう。

石の上にも三年・・・という言葉があるが

せめて全世界の人がこのような異常な経験を強いられたのなら

なんらかの得るものがあって欲しいとは思う。

 

ショカッサイ(アブラナ科

三国志諸葛孔明五丈原の戦場で兵士に栽培させたという植物

諸葛菜

ムラサキハナナともいうが、オオアラセイトウが正式名

各地に野生化している

この群生を見たときは目を見張った

野生化して見慣れているショカッサイであるが

これを自然に近い花壇にとの発想をもった植物園担当の方のセンスがすごい

普段見かける野生種よりいくぶん園芸がかっているのかもしれない

 

ミツバツツジツツジ科)

 

 

ヒカゲツツジツツジ科)

 

 

ホンシャクナゲツツジ科)

 



ヤマブキ(バラ科

 

ヤエヤマブキ 野生種に八重のものがもともとある

 

トキワイカリソウ(メギ科)

 

ヤマブキソウ(ケシ科)

花がヤマブキに似るためについた名で 種類は全く異なる

 

ラショウモンカズラ(シソ科)

この花を見るたびに 昔の人の発想の豊かさに感心する

渡辺綱だったかが羅生門で切り落とした鬼の腕の形からついた名前

 

ビロードイチゴ(バラ科

 

ハナニラヒガンバナ科

 

 

 

ズイナ(ズイナ科)

 

サワシバ(カバノキ科)

 

アオモジ(クスノキ科

この仲間にはクロモジとシロモジとアオモジがあるが

それぞれかなり感じが異なる

 

ミヤマシキミ(ミカン科)

 

サンシュユ(ミズキ科)

 

リキュウバイ(バラ科

昔 この花なぁに?

と持ってこられたときは少し苦労した

明治時代に中国から入ってきて

茶花として用いられるためについた名前で、千利休はこの花を知らない

 

 

桜園

 

ベニシダレザクラバラ科

有名な三春の滝桜がベニシダレザクラとのこと

 

 

 

 

このような感じのものなら園芸種もよいなぁ・・

と思った桜

「思川」とあったので京都の風情にちなんだ名前かと思って調べたら

栃木県の小山で発見された品種らしく

ジュウガツザクラの突然変異種とある

小山を流れる思川をはじめ市内各所に植えられている

変異種はもう懲り懲りだが

このような変異もある

ジュウガツザクラソメイヨシノの交配由来の品種で

エドヒガンの特徴が強い とあった

 

 

オオシマザクラバラ科

オオシマザクラエドヒガンザクラの自然交配種がソメイヨシノだが

他の多くの桜の母種となっている桜

葉が大きく、塩漬けにしたものを桜餅に用いる


桜園では多くの海外からの人たちが訪れて楽しんでいた

最近では海外の人たちも桜を愛でる文化を持ち始めているらしく

多くの桜を植栽している国も増えてきたように聞く

 

ただ 艶やかさだけではなく

西行が好んだような昔からの文化は

なかなか伝わらないかもしれない・・・

 

と思うのは

単なる島国根性かもしれない・・・

よい意味で広がってくれればと願う

 

なお 懸崖作りのような植物園では最も大きなオオシダレザクラ

咲き終わっていた

これらの画像は四月一日のものである

 

 

桜園を急いで廻り終えた時は夕方になっていた

5時に閉園なので急いでいたが

なんのことはない

本日は桜のライトアップのため延長します とのこと

が ライトアップは見ずに帰宅した