湖北の田園風景の中に姿のいいエノキがあり、株元に小さな祠があった。
中を覗いてみると地蔵菩薩がおられるようで、よくみると後ろにも屋根に覆われた六地蔵が並んでおられる。
まぁ、雰囲気のよい場所で、昔は村の外れにこのようなお地蔵さんがたくさんおられたように思うが最近ではあまり見かけない。
このエノキの根本はすごい板根(板状の根)になっている
よく沖縄の木々で見かけることがあるが
エノキにこのような性質があるのかわからない
エノキ(ニレ科)
地蔵菩薩というと湖北には木之本地蔵院(浄信寺)というお寺があり
大きな地蔵菩薩がおられる。
本尊は本堂の中だが 境内に写しとして高さ6メートルのお地蔵さまがおられる
これはわざとあおって写しているのではなく、普通に撮っている
地蔵菩薩は子供の守り仏だが、ここのお地蔵さまは眼の仏様で有名である
数年前、右目だけだが白内障で手術を受けるときに、網膜が傷んでいて回復できないかもしれないと言われたが、お参りして 手術後にほぼはっきりと見えるようになった時は本当に驚いた
お礼に置き物のカエルに片目を書き込んで奉納するのだが、このお地蔵さまの周囲は一面カエルだらけである
正面にも少し緑がかったカエルが見えると思う
湖北は昔から信仰の厚いところで 観音の里 とも呼ばれる
高月の渡岸寺(どうがんじ 正式名は向源寺)の十一面観音が有名で
もちろん国宝なのだが 日本彫刻史上の最高傑作
と言われるほどなので一度お参りされるとよい
平安時代のものと言われるが私はこのような仏様は見たことがない
なかなかこれるところではないと思うが