若狭との県境に、以前は鯖街道(若狭から京都へ塩サバを運んだ道)として、また最近では雲海で有名になってしまった おにゅう峠 がある。
以前は峠の道にさしかかるとアスファルトが途切れて地道になっていたが、雲海で有名になったからか、若狭へ抜ける道も含めて舗装されていた。
おにゅう というのは渡来系の言葉だと聞いたことがあるが、若狭では 遠敷 こちら側の集落は 小入谷 と表記されている。
若狭へ下ったところに奈良東大寺の二月堂のお水取りで有名な「鵜の瀬」があり、またさらにいくと若狭一宮や国分寺跡などがあることから、昔は現在の小浜市よりこちらが中心となっていて、道もこのおにゅう峠を越えて奈良(奈良時代に京都の都はない)へ通じていたのではないかとも思える。
雲海で有名になった風景
冷え込んだ風のない朝に ここから見える奥の集落から谷間にかけて 雲海が一面を埋める時がある
錦秋
タカノツメ(ウコギ科)
コハウチワカエデ(ムクロジ科)
アカシデ(カバノキ科)
オオモミジ(ムクロジ科)
ブナ(ブナ科)
コミネカエデ(ムクロジ科)
イタドリ(タデ科)
奥深い峠であることがわかると思う
福井県側
天気は下り坂になってきた
晴れれば若狭湾が見えるが 代わりに虹が出ていた
昔と違って、日中もたくさんの人が来ていたが、夜明けの雲海は撮りに行かないようにしている。
この日も雲海の撮影場所(適所は木々に隠れるので2、3mの幅しかない)には昼前なのに大きな三脚が4つも据え置かれていた。その場所には注意書きとして ここの場所を三脚で事前に占めないように と書かれてある。
おにゅう峠に至る集落も過疎化が進み、多くの家屋が空き家、廃墟になってきているが、峠に至るこの林道は舗装され毎日多くの人が訪れる。
白髭神社の湖中の鳥居を見るために、撮るために横断歩道のない国道を多くの人が横断して、ついには死亡事故まで起こってしまい、湖岸には降りれないように柵が設置されてしまった。
メタセコイア並木はあまりにも多くの人が訪れるようになって飲食や宿泊やどんどん施設が立ち並ぶようになって、以前取り上げたことのあるイカリソウの群生していた林はもうない。
どんなものだろう?
わからないが、ただなんとなくインスタ映えするそういった場所の写真は避けるようにしている。