ネコジャラシとしてほとんどの人が親しんできた植物かと思う。
エノコログサ(イネ科)
キンエノコロ(イネ科)
逆光に映える植物の代表だが、風によって花粉を運ぶ風媒花である。
イネやムギ、トウモロコシなど多くの主要穀物がイネ科の風媒花だが、花ということは、あのふさふさの部分が花であるということ。一般に知られている花のイメージとは異なるが、他にも草本ではカヤツリグサ科やイグサ科、樹木ではヤナギ科や、どんぐりのできるブナ科、スギやヒノキ、イチョウ、ソテツなどの裸子植物が風媒によって受粉する。
ただブナ科でもクリやシイは色や香りによって昆虫を集めて虫媒も併用し、キク科のヨモギやブタクサのように進化した虫媒花の仲間にあっても風媒で受粉しているものもある。
秋真っ盛り