今年は、遠くへ行けないのは残念だが、そのぶん近くの自然をゆっくりと見て廻った。紅葉の時期に入ってきたが、山麓や里山の林よりも、公園の木々は紅葉が進んでいる。木々の自生地が海外のものも多く、そのせいもあるかもしれないが、公園のカツラの木がほとんど葉を落としているのをみると、やはり市街地や公園では幾分紅葉、落葉が早く進むのかもしれない。
サクラやコブシはやはり春に目立つが、秋に目立つ紅葉のきれいな木々も多く植栽されている。
何億年も前、中生代から栄えて来た裸子植物で落葉針葉樹にあたる。
モミジバフウ(フウ科)
フウは中国原産だが、これは北アメリカ、中央アメリカに自生地がある
楓はカエデをさすが、中国では以前はフウの木を指した
今では日本と同じくカエデを指すようになった
葉の形からハンテンボク
花の様子からチューリップツリーとも言う
街路樹に植えてあっても気付かないことが多いが、春にバスの窓からチューリップのような花が見えることがある
北アメリカ原産
カツラ(カツラ科)
日本、朝鮮、中国に自生するが、山間の渓流部に見事な大木が生育していることがある
秋に黄葉とともに芳香がするが、香出(かづ)が語源との説もある
以前紹介したが、キャラメルのような匂いがする
ナンキンハゼ(トウダイグサ科)
中国、台湾原産だが、ハゼの名の通り、実が真っ白になってロウ(蝋)が採れる
最近多く植栽されるようになって来たが、野鳥が運ぶのか、各地に野生化している