今までに訪れた滝を集めてみた。
渓谷や滝は植生が豊かで、歩いていて楽しい。赤目四十八滝、宇津江四十八滝、菊池渓谷、田立の滝、御嶽山周辺の滝、奥入瀬渓流など、水の豊かな日本は至る所に渓流、渓谷があり、多くの滝がある。
昔から修験道で修行が行われてきたように、中には独特の 気 を感じるような滝も多い。
昔から、動画をたくさん撮っていたわけではないが、滝を訪れるとほとんど映像を記録していることが多かった。
一週間ほどして再度平池を訪れてみると、朝早かったせいか朝靄(あさもや)が見られた。池の対岸の木々の樹冠を通して光が差し込んでくると間もなく、池の水面から朝靄が流れ出し、徐々にカキツバタが浮かび上がってくる。たくさんの野鳥の声と相まってなにか神秘的な景観に感じられた。
以前訪れた永平寺の境内の雰囲気に似ている。
渓声便是広長舌 けいせいすなわちこれこうちょうぜつ
山色豈非清浄身 さんしきあにしょうじょうしんにあらざらんや
夜来八万四千偈 やらいはちまんしせんのげ
他日如何人挙似 たじついかんかひとにこじせん
ただ、最近はあまりにも有名になりすぎて多くの人が訪れるようになった。ツツドリやキビタキやサンコウチョウなど、朝靄とともにたくさんの野鳥が鳴いていたが、残念ながら録画したものにはたくさんの人の話し声が入ってしまった。クロツグミの声はほとんどの人が帰った後のものである。
もうひとつ、一週間後に訪れて気づいたのはレンゲツツジの花が終わってしまっていること。この前、レンゲツツジが増えてきたように・・・と言っていたのは間違いで、例年6月に入ってカキツバタの最盛期にはレンゲツツジの開花は終わりかけているということかと思う。
対岸の木に生みつけられたモリアオガエルの卵塊
以下は池の周囲ではないが…
フタリシズカ(センリョウ科)
花茎が一本しかないが、フタリシズカである
野鳥監修 宮田 正春
ありがとうございました
ブログを始めて3年経った。
自然や植物の日々の記録、あるいは日記として気軽に続けることができる。
新しい機材を手に入れたので、試しに安曇川の河口部を撮ってみたが、思っていた以上に規模が大きく、川辺林、湖辺林も広がっており、また湖面の色がきれいだった。
琵琶湖に注ぎ込む河川で最も長いのは野洲川、水量の多いのは安曇川と聞いたことがあるが、その水量に見合うだけの河口を持っている。
安曇川は河口部より2キロほど上流で北流、南流に別れたのち琵琶湖に流れ込んでいる。ここで取り上げている安曇川河口は南流部で,地図を見るとわかるが、実際の河口部はさらに広い。
地図の下の方(南)の河口部、南流を撮っている
左が河口部だが、琵琶湖の最深地点というのは安曇川河口のすぐ沖、地図の赤丸の地点にある(104m)。地図の青丸の地点は、沖の白石といい、80mほどの深さの湖底からいきなり競り上がって湖面に突き出している岩礁である。動画にも写っているが、画質が落ちているので確認できない。等高線を見ると安曇川河口のすぐ沖で急に深くなっているのがわかる。
南流河口部の南側に広がる湖辺林
いく筋もの水路がある
上空から見た湖との境界面
沖縄や南国のリゾート地のような色をしている
近江源氏佐々木氏の一族である高島氏の居城は清水山城であり、その流れを汲む高島七頭の一人、田中氏の居城とのことであるからせいぜい砦のようなものと思っていたが、数多くの曲輪を持つ規模の大きな城跡だった。歴史小説を読んでいて、宇治川の先陣争いで有名な佐々木氏は頼朝の旗揚げとともに功績のあった坂東武者の一人と思っていたが、もともと近江蒲生郡佐々木庄を基盤とする一族のようで、もともとの所領の守護に任じられたことになる。現在の安土の沙沙貴神社にヒトツバタゴの大木があるのを聞いたことがあり、北近江の京極、南近江の六角共の惣社ということならばいつか訪れてみたいと思う。なお調べてみたら、佐々木小次郎や乃木希典、黒田官兵衛、杉田玄白や、現在では前原一誠や佐々木蔵之介まで末裔とある。
この城跡へ行くのにも、集落から獣害防止柵を越えて行くが、やはりシカの食害によって野草は激減しており、ほとんどみられなかった。ただ、階段を登って曲輪に入った途端、圧倒的な植物群集に出会った。
オオイワカガミである。これほど群生しているところは初めてかもしれない。
オオイワカガミ(イワウメ科)
植物は種類ごとにまとめておらず、行程ごとに取り上げており、城郭の遺構は詳しく取り上げてはいない。
クサノオウ(ケシ科)
やはり毒草が残っている
ニガクリタケ
猛毒のキノコ
なぜこのような時期に生えているのかよくわからない
金比羅宮
ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科)
かなりの面積一面に広がっている
堀切
ヤブツバキが覆いかぶさる
急に観音堂への階段が現れる
トウゲシバ(ヒカゲノカズラ科)
ナガバノスミレサイシン(スミレ科)
イヌマキ(マキ科)
観音堂の両脇に植えてあった
オオイワカガミ
ネジキ(ツツジ科)
ソヨゴ(モチノキ科)
オオイワカガミ
リトル比良 岩阿闍梨山
蛇谷ケ峰
比良 武奈ヶ岳
ネジキ(ツツジ科)
主郭跡
主郭の後部に狼煙(のろし)台があり、そこにもオオイワカガミが密生していた。
ほとんど白花に近い
後ろにある本来の色と比較すると違いがよくわかる
ギンリョウソウ(ツツジ科)
金比羅宮の近くにたくさんあったが、これも時期が早すぎるように思える
コジイ(ブナ科)
シイやカシの木は多い
湖北を流れる姉川は、姉川の合戦でその名をよく知られているが、この川は、妹川とも呼ばれる高時川と合流したのち琵琶湖に流れ込んでいく。姉川といい、妹川といい、きれいな響きのこれらの川の名は、日本の他の各地にもっとあってもよさそうに思えるが、川の名称としてはここだけのようである。両河川とも大きな川であるため、合流したのちの琵琶湖への流量はかなりのものになり、また多くの堆積物が湖北の平野部を造ってきた。
右奥に伊吹山が見える
地図で見ると北からの赤で示されるのが高時川
東からの青で示されるのが姉川
その間に北東から黄色で示されるのが田川というが、この川は天井川となっている姉川、高時川の合流地点より幾分水位が低く昔からよく氾濫をおこした。
それゆえ、現在では高時川の下をトンネルでくぐり抜けて、別の流路となって琵琶湖にそそいでいる。
合流地点付近
姉川河口
姉川河口
ユリカモメ