ちょうどアカシデとイヌシデが並んで開花していたのでとりあげてみる。
今年の朝ドラは植物学者の牧野富太郎が主人公だと聞いたが
ずっと昔、初めて植物を覚えようとして樹木については葉の図鑑を見て覚えようとしたことがある
無理だったしそんなことをする必要はなかった
樹木は一年に一度あるいは数度
必ず遠目に見ても自ら自分の名前を教えてくれる時がある
芽吹き、開花、新緑、結実、紅葉、落葉・・・
色彩、樹形、樹皮、匂い、音・・・
変化の激しい春は特に多くのことを教えてくれる時期で
芽吹きや開花は一目瞭然なものも多い
その時に覚え
やがて近似の樹木を徐々に比較して覚えていけばよい
左がイヌシデ
右がアカシデ
淡褐色 と 赤褐色 とでも表現すればよいか
ネコヤナギのところで取り上げたが、カバノキ科の植物は風媒花にあたり
尾状花序と呼ばれる穂状の花を持つ
アカシデ(カバノキ科)
独特のうねりというか凹凸があることが多い
イヌシデに比べて葉の先端が尖り気味
まさに赤いシデであるが
牧野富太郎は シデ は 花穂が垂る の意味だといい
一般には 四手(しめ縄などにかけられるジグザグの紙)のことで
その場合は花穂ではなく果実のことになる
たしかにシダレザクラは 枝垂れ桜 だし
神社の四手を見るとなるほどとも思ってしまう
イヌシデ(カバノキ科)
イヌシデの葉は裏に白い毛が生えている
わりと白っぽく感じ 筋が入っていることが多い
イヌシデは時折 大木になっているのを見かける
アカシデは それほどの大木をみたことがない
あるのかもしれないが