秋の野草 ④

 

秋の野草 ③ に続き 少し山麓あるいは山に少し入ったところの花々

ただし①②の 野の花 ③④の 山の花 に明確な区分はない

いくぶん希少な種類もある

 

センブリ(リンドウ科)

昔から薬用に用いられ、千回煮出してもまだ苦いことから千振りの名がある

たしかに細い歯をかむとすこぶる苦く、たいていの人はしばらくは唾を吐くことになる

 

 

アケボノソウ(リンドウ科)

上記のセンブリと同じセンブリ属

名前のとおりきれいな花弁を持っている

センブリよりはずっと背が高く花も大きい

 

 

タムラソウ(キク科)

アザミの仲間のように見えるが棘はなくアザミ属ではない

 

 

アキギリ(シソ科)

イメージは異なるが日本のサルビアと言われればわからぬこともない

 

 

シロヨメナ(キク科)

山に咲く野菊の代表

 

 

キタヤマブシ(キンポウゲ科

近畿北部に分布するトリカブト

もちろん猛毒である

古来の帽子の形というが

なにか奈良のお寺などでそんなものがあったような

 

 

キセルアザミ(キク科)

湿地に生えるアザミでサワアザミともいう

キセルの形をしていて花がうなだれている

 

 

アカバナ(アカバナ科



ヤマボクチ(キク科)

葉の裏の綿毛を火口(火打ち石で火を移す綿毛)に用いたことから

オヤマボクチの綿毛は蕎麦のつなぎに用いられることもある

 

 

 

コウヤボウキ(キク科)

高野山ではこの植物の茎を集めてほうきを作ったという



ヤマハッカ(シソ科)

すこぶる小さな花だがハッカの匂いはしない



サラシナショウマキンポウゲ科

 

 

リンドウ(リンドウ科)

ずいぶん少なくなってしまった花の代表だろう

人が少し手を加えている山の斜面に残っていたもの




こうやって見てくるとやはり秋の花にはキク科のものが多いように思う