五十年以上前、まだ学校へも行かぬころではなかったかと思うが、よほど印象的だったのか、大きな岩の割れ目をすり抜けたのを覚えている。車でずいぶんと上の方まで行けるようになっているが、せっかくなので下から歩いて登った。以前、エンゴサクの説明の折に、太郎坊はスミレでここ八日市(東近江市)の太郎坊宮、次郎坊はエンゴサクで鞍馬寺にあたると述べた。それだけ山岳修行で有名なところだったということだと思う。
真下から見上げるとかなり迫力がある。
平野部からこれだけの岩場がせり上がるのは珍しいかもしれない
太郎坊宮のある山は赤神山(いわゆる写真の岩山のことだろう)といい、太郎坊宮の正式名は阿賀神社という
太郎坊は山を守る天狗の名前
ただ山全体としては箕作山(みつくりやま)と呼んでいる
箕作山の登山道があるが、神域なので赤神山へ登ってはいけない
登り口
登るとかなり急に感じる
車で上まで上がるとこの辺りから入れる
少し上に龍神宮があって、そこから箕作山(みつくりやま)への登山道があった
さざれ石
本殿への道
お稲荷さんから愛宕さんから何でもある
アベマキ(ブナ科)
有名な夫婦岩
岩の割れ目の入り口
左が女岩
右が男岩
思ったより幅があった
夫婦岩を外から
夫婦岩だけでなく、今風の言い方をすると、この山全体がすごいパワースポットなのだろう。
階段や灯籠などにおびただしい数の寄進者や企業の名前があった
男岩に着いたヒトツバ(ウラボシ科)
本殿
本殿下のカナメモチ(バラ科)
モッコク(モッコク科)
本殿を下から
やはり天狗がいる
現代風のカラス天狗
野鳥好きの友人が言っていたが、天狗はもともとイヌワシだろう。天狗の鼻やカラス天狗のくちばしや、天狗が空を飛ぶことも納得できる。天狗岩や天狗の森、あるいは太郎坊山ももとはイヌワシのすみかにふさわしいところばかりだ。
ただ、そういった独特の険しい場所で修行を積み、霊力や超能力を身につけた行者がいたのも本当だろう。
やはり所々に天狗の持つヤツデ(ウコギ科)がある
上に挙げた天狗のうちわを見ていて気づいたが、うちわは9枚に分かれている。ヤツデは8つに分かれているものとばかり思っていたが、今見てみるとやはり9枚に分かれている。
八日市市街
鏡山
中央に三上山の山頂部が見える
雪野山
多分サンゴジュ(レンプクソウ科)
アキノキリンソウ (キク科)
ムクノキ(アサ科)