近江最古札とあるから、今は天台宗に属しているが比叡山延暦寺よりも古い。登りは石段の参道を歩いたが、下りのなだら坂という道の周囲は、石垣で組まれた平地がいたるところにあり、信長の焼き討ちに会うまでは一千坊と言われた寺院だったことがわかる。ただ、国史跡とあるから、今は、百済寺だけでなく湖東三山は全ていわゆる寺院ではない(僧侶は一人も見かけなかった)。
朝早く歩いたので意識しなかったが、人には出会っていなかったように思う。
庭園の上部に展望部があり、湖東平野と周辺の山々の広がりの向こうに比叡山が見える。春分や秋分の日の夕日は比叡山の上に沈み、さらにはその延長線上に百済(くだら)があるという。
このお寺は上に紹介した湖国の景観に加えて、石組みの参道や、周囲の木々の雰囲気などがすごくよかったものの、最も驚いたのが本堂の本尊の十一面観音(奥におられてみえない)の両脇におられる脇仏だった。
おそらく多くの文面で紹介されているだろうが、久々にいい仏様に出逢った
すべて本尊は数十年に一度の開帳時以外は見ることができない
庭園
この一段上に展望部がある
仁王門
金剛像
力士像
金堂前の石段と正面の石垣
金堂
金堂脇の千年菩提樹
ボダイジュの実
シナノキと同じ
金堂脇のミツマタ
ミツマタが多い
植栽もしているようだ
ヤブツバキ(ツバキ科)