十年ほど前になるか
この湖岸にハスが広がり、花が咲き出した
年々広がっているように思える
今では多くの人が気付き 訪れるようになってきた
一面のハスが広がっていた
が、県の方針なのか重機が入り
今ではすっかりなくなってしまった
もともと風光明媚なこの湖北の湖岸は
琵琶湖全体の中でも最も遠浅で
ハスの生育に適しているのだろう
冬になると浅瀬の藻を求めて
ハクチョウやガン、カモの仲間が集まるところでもある
以前、これも十年ほど前になるか
南湖の烏丸半島の入江にハスの大群落があり
多くの人が訪れていたが
ある年、急になくなってしまった
大学教授をはじめ 湖中の泥の成分がどうのこうのといろいろと調べておられたようだが
私はいずれここもなくなってしまうと思う
ハスは種子でも増えるが いわゆる蓮根で増えてゆく
いわゆるクローンに近いし
いずれにしても遺伝的に多様性がないはずである
そういう場合はいつか消えてしまう