朽木 トチノキの巨木

 

今から十五年ほど前、朽木(くつき)の山奥で

樹齢数百年のトチノキの巨木が業者によって切られていった

見かねた地元の有志が 巨木と水源の郷を守る会 を立ち上げ

県や業者、土地所有者に掛け合い

それ以上の伐採を止めることができた

当時の嘉田知事に直訴したという

 

朽木(くつき)というのは地名で

枯れ木という意味ではない

広大な森を擁し自然が豊かな湖西にある村である

 

トチノキムクロジ科)

 

 

右下に人がいる

 

左下に人がいる

 

 

幹周り 807cm

 

 

 

近くに生えている別のトチノキ

幹が中空だが これとてずいぶん大きい

 

 

トチの実

アクがあるが 木灰などでアク抜きをして食用となる

昔から山間部では貴重な食料のひとつ

 

近畿地方においてはブナは標高の高い尾根筋に生育していて

また昔は木材としての利用価値が少ないことから

比較的残ってきたように思えるが

このトチノキやカツラあるいはケヤキなどの木は渓流沿いや谷沿いに生えることが多く

また木材として利用価値が高いことから

切り出されてしまうことが多い

このトチノキなど 注連縄 を巻いておいてもいいような大木である

神様は伐採してはいけない