タカサゴユリ

 

十数年前になるか・・・

バイパスの法面に白いユリが咲いており

何だろうと思っていたが

ずいぶんと増えたように思う

 

在来のユリとの交雑や

植物のウイルスの問題から侵入生物にされているが

ほとんど花屋さんのテッポウユリと同じで

一般の人にとっては百合根ごと移植しておけば増えるため

魅力的な花だろう

 

高砂タカサゴ)は台湾の古名で

戦前から園芸用に導入されたようだが

テッポウユリは沖縄の原産である

タカサゴユリがこのように増えてきたことを考えると

なぜ以前からテッポウユリは増えてこなかったのかと思うが

両種の雑種は多いらしくシンテッポウユリと呼ばれている

ゴジラと同じだろうか?

シンゴジラの名前の由来は知らないが)

 

タカサゴユリユリ科

 

 


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最近ずいぶん数を減らしてきたササユリだが

数年前に群生しているところを見つけた・・・

が、今年は一本も見かけなかった

 

タカサゴユリはある程度増えると

一気に姿を消してしまい

風によく飛ぶ種子を持っていて

移動した別の場所で増えてゆく

 

連作障害といい、おそらくウイルスの問題からかと思うが

もしかするとユリの仲間は

そのような性質をもともと持っているのかもしれない

 

高山のコマクサや湿地のランなど

厳しい条件に生育する植物

あるいは遷移の最後にはシイやカシの林

ブナやエゾマツの林が永続するが

条件の良い場所では

植物全体でもいつまでもその地に咲き続けることは

普通は起こらない

 

それゆえ農業はある意味自然破壊であると若い頃に習った

それを無理やり維持しようとするから労働が必要となる

 

自然はうまくできている