湖北の湖岸は夕景がきれいで、日本の夕日百選に選ばれている。琵琶湖を通して対岸の湖西の山並みに沈む夕日がきれいなのだが、湖岸が遠浅であり、ヤナギやハンノキが、あるいは竹生島の島影が景観に豊かさを添えている。
明治になるまでは太陰太陽暦(旧暦)だったこともあり、月の満ち欠けが日々の生活と結びついていたし、あれだけ多くの和歌や俳句に歌われている様に、中秋でなくとも月を愛でる習慣があった。同じ様に人々は日の出、日没と結びついた生活をしてきたことだろうし、そういったことがどれだけ人々の心を正常に保ってきたか計り知れない様に思う。
朝日の昇る姿、夕日の沈む景観を眺めて過ごすと、あらためてすごいものだと感じる。
数年前からの異常な台風が来て被害を受ける前の湖岸風景
以前はここで夕景を撮影する人が列をなしていた