春に訪れた高時川源流は先月の台風時の増水で道路が寸断され通行不可になっていた。菅並の集落のはずれに車を置いて歩いて行ったが、川の水はいくぶん白濁している。ハギの花が何種類か咲いていたが、まだそれほど秋らしい花の開花はなく、むしろ先月の上旬に見たかったイワタバコの花が少し咲き残っていた。夏と秋が交錯しているような時期なのかもしれない。花の写真を撮っているといつも以上に昆虫の姿をよく見かけた。
カワミドリ(シソ科)
全草に独特の香りがある
シソ科はなぜ香りを身につけたのか、昆虫と関係するのだろうか?
クズ(マメ科)
ヌスビトハギ(マメ科)
かなり大ぶりなヌスビトハギがあった
派手な泥棒(果実の形が泥棒の足の仕草に似ている)
↓
どうもおかしい…と思いながら調べてみたら、これはヌスビトハギではなかった。
果実もヌスビトハギとそっくりだが大型なのと葉が羽状複葉になっているようだ
葉は奇数羽状複葉
全体
果実が落ちてしまっているが、これがヌスビトハギ
見にくいが、葉は3小葉
花柄(花序)が葉より突出する
マルバハギ(マメ科)
花柄(花序)は葉より突出しない
キハギ(マメ科)
黄萩ではない 木萩
もちろん他のハギも木質化するが他のハギのようにしなだれないので
紫とクリームイエローの花弁
イワタバコ(イワタバコ科)
夏の暑い盛りにこの紫は鮮烈に感じる
ミズタマソウ(アカバナ科)
説明がなくとも名前の意味がわかるかと
この夏は台風の直撃以外にも雨が多かった
いくぶんかの白濁が残る