夜明け前に激しい雷雨があり、時折霧雨が降っていたが、伊吹北尾根の北半分を歩いてきた。国見峠から国見岳へはほぼ登り、国見岳から大禿山まではいったん降って登り返す。その先の御座峰まで行きたいが今日は縦走はできないので引き返す。歩いてわかったが、伊吹本峰から国見岳までは石灰岩が分布しており、国見岳を国見峠へ下る途中で地質が変わっている。春には花の多いコースではあるが、伊吹山の頂上とは異なり、この時期には少なかった。周囲はすべて霧の中で湿度もかなり高く、標高が1000m前後あっても蒸し暑かったが、この尾根はもともと水分が豊富なのではないかと思える。樹木が広がるところはほとんどがオオイタヤメイゲツ林と言ってもいいが樹皮や林床の石などには多くの着生植物やコケが見られる。驚いたのは、尾根筋にかかわらず、トチ、クルミ、フサザクラ、チドリノキなど、渓流沿いの樹木がたくさん生えていることだ。尾根筋にトチの大木があるのは初めて見たように思う。
尾根筋に広がるオオイタヤメイゲツ林
オオイタヤメイゲツ(カエデ科)
オオイタヤメイゲツ(カエデ科)
大禿山頂上
トチ(ムクロジ科)
オオイタヤメイゲツ(カエデ科)
ツルマサキ(ニシキギ科)
チチタケ
ジンジソウ(ユキノシタ科)
ルイヨウボタン(メギ科)
ルイヨウボタン群生
これほどの群生は初めて見た
オオバショウマ(キンポウゲ科)
サナギイチゴ(バラ科)
愛知県の猿投山に由来する
フッキソウ(ツゲ科)
オニルリソウ(ムラサキ科)
ツルガシワ(キョウチクトウ科)
左 ヒメノキシノブ 右 ノキシノブ
ミヤマノキシノブ
ヒトリシズカ(センリョウ科)
ヒヨクソウ(オオバコ科)