セツブンソウ

 

キンポウゲ科の植物の中で早春に咲く花々は

 

イチリンソウ ニリンソウ サンリンソウ 

キクザキイチゲ アズマイチゲ ヒメイチゲ ユキワリイチゲ

バイカオウレン ミツバオウレン セリバオウレン

フクジュソウ セツブンソウ

ミスミソウ スハマソウ

サバノオ シロカネソウ の仲間

 

 

などなど 春の妖精(スプリングエフェメラル)と呼ばれるものも含めて

多くの人に好かれているものばかりになる

 

他にも毒性の強いトリカブト

高山に分布するハクサンイチゲ

水中に戻って行ったバイカモ

たくさんあるショウマの仲間など

 

キンポウゲ科の植物は進化の上では古い時代の植物にあたる

逆に新しい植物はキク科やラン科など

それゆえ生き残るのに工夫をしてきたはずで

他の植物の分布が少い高山や水中や

あるいは毒性を強めて生き残ったり

 

その中で 時間的に他の植物が活動を始めていない

早春に開花して初夏には一年の活動を終えてしまうものが

上記のものにあたる

 

ただいつも思うに

厳しい環境に咲く高山の花々や

これら早春の花々に惹かれるのはなぜだろう?

何か大切なことを教えてくれているようにも思える

 

 

セツブンソウ(キンポウゲ科

 

 

 

 

 

 

キバナノアマナユリ科

アマナの仲間はチューリップの原種









天満宮

小さな天満宮だが、少しだけ梅林がある

京都の社寺や各地の有名な梅林にも行ってみたいが

人混みを避ける習慣がついてしまった

 

都の邸宅にあった 桜は 道真との別れを惜しんで枯れたという

梅は 有名な 東風吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ

の歌に呼応して一夜のうちに太宰府に飛んできたという

またのちに 松が 遅れて飛んできたといい 老松(追い松)という

要はそれだけ花の、植物の好きな人だったのだろう

 

藤原摂関家の神社(春日大社がそうなのかもしれないが)

でなく

そういった人の神社が人々に親しまれているのは

ありがたく思える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらく竜巻のような突風が通り過ぎて行ったのだろう

数年前の台風時に近くの湖岸にある街がずいぶんと大きな被害を受け、

この神社の左側にある建物も大きく壊れたように思うが、

社殿はまったく被害を受けていない

 

天神様・・・である

ヒヨドリヒヨドリ科)

クスノキクスノキ科

 

 

雪景色 ②

 

なんのことはない

気温はまったく上がらず

午後も雪は降り続いた

護岸工事が進み ずいぶんと少なくなってきた川辺林だが

一気に雪化粧してくれた

 

日差しの違いでこれだけ変わる

 

このケヤキの中央に道路が走っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪景色 ①

一月の下旬にまとまった積雪があったが、雪の少い年ですみそうである

ありがたいことなのだが、そういえば今年は雪景色を撮っていなかった

今朝はちょうど 撮っておいてくださいね と言わんばかりの積雪になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザゼンソウサトイモ科)

やはりザゼンソウには雪がよく似合う

 

 

 

 

 

バイカオウレン

 

朝ドラの中で万太郎(牧野富太郎)のお母さんが好きだった花として取り上げられたので覚えておられる方もあるかもしれない

早春に咲くキンポウゲ科の花々の中で 比較的広く分布しているのでそう遠くへ行かずとも見ることはできる

ただ近くのこの場所にはずいぶんと行っていなかったので咲いているかわからなかったが、ポツポツとではあるが咲いていてくれた

希少な花ではなくとも やはり母が好きだったという設定になるだけの魅力のある花ではある

五、六歳でお母さんを亡くされているが もしかしたら本当にお母さんの好きな花だったのかもしれない

 

バイカオウレンキンポウゲ科

 

 

例によって キンポウゲ科特有の花の構造をしている

黄色の部分が花弁で 外側の白い花弁に見えるのはがく片

 

 



まだまだ寒い日々だが いよいよ今年も花々の季節が始まる

雨水

 

暦のとおり雨になった

暖かい雨水だが週の後半には冷え込んでくるという

 

暦を調べていたらこんなことが書いてあった

 

微細な水滴が空中に浮遊するため、遠方などがぼんやり見える現象や、その際に見えるうっすらとした雲のようなものを「霞」と言います

現象としては霧と同じですが、春に発生するものを「霞」、秋に発生するものを「霧」と呼び、区別することがあります

ただし、気象用語に「霞」は入っていません

 

ということは 春霞 でよかったようだ

まだまだ知らないことが多い

 

 

スギナ(トクサ科)

雪の少い所では今の時期でも見かけるのかもしれないが

湖西ではあまりにも早すぎる

 

春霞

 

いいのか悪いのか?・・・

 

決して悪い事象だとは言い切れないかもしれないが

かといって素直に受け入れて良いものかどうか・・・

そのような状態の時に使う

 

ほぼ20℃近い気温になった

二月の中旬である

 

今年は雪が少なくてありがたいのだが

これとて少し考えてしまう

 

すでに梅は咲き出したし

いずれ桜も咲いてくれるだろうが

 

春らしい春

四季らしい四季が訪れるように願う

 

きれいと言えばきれいだが

二月の風景とは思えない

似ている風景として

春霞とは書いたが

気温が高いので湖面から水蒸気が出ているのだろう

正確には霧かもしれない

ただ春霧...

などという表現はあまり聞かない

 

昨夜はとんでもない突風が吹き

今日は急激に気温が下がった

というか本来の気温に戻った

 

来週にかけて

再び気温が上昇するという

 

 

坂本城跡

 

城や石垣は好きなのでよく各地の史跡を訪れることはある

とは言っても

よく古墳や石棺などが発見されて大々的に説明会が行われているのを見かけるが

今回のような発掘調査現地説明会のようなものには行ったことはなかった

友人の誘いもあって初めて出掛けてみたが

やはり現物を見るのは面白く興味深い

 

整理券とかをもらうのに寒い中をずいぶんと待ったが

吉野ヶ里遺跡とかキトラ古墳とかと違って

もう見ることはできないかもしれないと思うと

仕方ないかと思える

現地説明の方も

寒い中長い時間をお待ちいただき申し訳ありませんでした

とのこと

それにしてもやはりたくさんの人が集まるもので

今日だけで五六百人くらいになるかと思う

明日もそれ以上の人が集まるのだろう

 

あまりいつも取り上げる自然や植物のテーマとは異なるが

Temple & shrine  のカテゴリーとしてまとめてみる

 

これは以前からある石碑で

二の丸あたりになるのか坂本城の推定地

ほとんどが寺や住宅地、耕作地となっている

坂本の地名を知らずとも

明智光秀 は知っておられる方は多いだろう

坂本城についてはルイス・フロイス

「信長が安土山に建てたものにつぎ、この明智の城ほど有名なものは天下にない」

と記している

 

これが以前から発見されていた湖岸の渇水時にのみ現れる本丸付近の石垣の一部

今ちょうど渇水時なのでみることができる

 

 

これが今回発見された三の丸の堀に面した石垣とみられるもの

比叡山がそうなのだが花崗岩が積まれている

石垣の右側が堀

右下の四角い石は転用石

付近はほぼ住宅地で今回の調査も耕作地を住宅地に転用するにあたって

調査されたもの

船溜まりかと考えられるとのこと

 

井戸

 

四百年以上の土砂の堆積

 

なお歴史に詳しい人は 穴太(あのう)衆とか穴太積みとかいう言葉を知っておられるかもしれない

穴太の集落はここから真っ直ぐに数百メートル登った比叡山の麓にある

すぐそこである

奥の洲

 

私には 天の橋立 が連想されるが

若い人たちはまず モン・サン・ミシェル を思い浮かべるらしい

 

琵琶湖では昨秋から渇水が続き

湖岸線が沖合に引いて行く景観が各所で見られるようになった

 

以前にも時折取り上げている湖北の湖岸だが

琵琶湖岸の中でも最も遠浅の地形になっていて

至る所に砂地が現れるようになる

 

奥の洲と呼ばれる沖合の島まで

砂洲が伸びて繋がるようになり

歩いて渡れるようになった

 

新聞が取り上げたせいか

多くの人が訪れるようになり

最近は SNS などで

このようなところがずいぶんと脚光をあびる

 

以下の画像や動画は現在のものではなく

数年前の渇水時のものである

 

 

 


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先月下旬の降雪後の姿

 

琵琶湖の水位は

先月末に少しまとまった雨や雪が降り、少しは回復してきた

冬の贈り物

 

これが何なのかはよくわからない

ただ昨年から渇水が続いていて

もとは内湖だったと思うが

公園の池として整備されているこの池もずいぶんと水が減っていた

 

そしていきなりの積雪の後の姿である

 

水が干上がっていた池の底の土の色かとも思うし

何か藻類などの色かとも思えるが

暖かかったとはいえこの時期に増えるようにも思えず

 

何にしてもこれだけの広さの色彩の広がりは見事なもので

積雪に耐える地方への贈り物のようにも思える

 

 

 

 

 

 

四季の自然と植物(昨年を振り返って)

 

青春や白秋という言葉が

四季を色で表現したところから来ているのをご存知だろうか

 

冬の玄冬(玄は黒、玄人、玄米など)

春の青春(青は緑、青信号、青葉など)

夏の朱夏(朱は朱色、朱肉とか)

秋の白秋霧や靄のイメージだろう)

 

人生のそれぞれの時期を表す言葉として聞かれることも多いかもしれない

 

その四季がかなり不安定になってきた昨年

あの異常な暑さをけっして過ぎればよかったと捉えず

子供達に少しでもまともな季節、気候を残しておかねばと思う

 

 

玄冬

 

青春

 

朱夏

 

白秋

 

 

もとより山へは登れず

体調を崩すことも多かった一年だが

振り返ってみると

たくさんの自然に出逢っている

 

 

冬〜春


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夏〜秋


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伊吹鈴鹿夕景

 

この画像、動画も二日の夕刻のものになる

湖南からの帰りに湖岸に立ち寄ってみたのだが

湖面や東の空に様々な色が見られた

 

ここの湖岸は少しトンネルっぽいところを抜けてゆくのだが

浜に出た途端に歓声を上げるほどだった

 

大袈裟に言えば

自然が語りかけてきてくれるような

そんな夕景だった

ありがたいものである

 

 

 

 


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なお

動画の最後を見るとわかりやすいが

この日の夕方はまったくの凪(なぎ)であるものの

弱いながら大きな周期のうねりが押し寄せてきている

わからないが

もしかすると地震の影響のものかとも思う

普段の凪でもそのようなものなのかもしれないが・・

 

自然はあまりにも優しい面と

恐ろしいまでに怖い面と

両方を持っている

 

自然への畏怖・・というが

忘れてはいけないはずである

 

 

 

 

薄紫

 

この朝景は二日のものである

それゆえ初日の出とは言わないが

一日は荒天だったので敢えて言えば

この日が初日の出にあたるかもしれない

 

残念ながら対岸の山々には低いながら雲が掛かっており

山々からの日の出はみられなかったが

その代わりというか

湖面上では幻想的な霧が見られた

 

 

日の出の直前にはこのような薄紫色が出る

日の出直前 あるいは日没近くにも日によって時折この色が出るが

朝夕において もっとも好きな色である



 

 

月ではなく、太陽である

湖面上の霧

北(左)の方へ流されてゆく

北の方向をみると湖面の霧がよくわかる

手前の白いものは琵琶湖水位低下によって藻が干上がり

霜によって氷結したもの


現在の琵琶湖の水位は マイナス76㎝
かつてないほど湖岸線が沖に後退している

 

 

 

貫川内湖

 

貫川(ぬけがわ)内湖 と読む

琵琶湖沿岸にある内湖の一つだが

この内湖は北湖と南湖に分かれており

その間を 境川(貫川)という川が流れて琵琶湖へ注いでいる

 

百聞は一見に如かず・・・

 

 

かつて琵琶湖岸には数多くの内湖があった

また今は上の写真のように湖周道路というものができて便利に

またほぼ全域の湖岸を巡ることが出来るようになったが

昔はほとんど船でしか行くことができず

そのことで環境が守られていたところも多かった

 

近江八幡、正確には安土(あづち)になるが

かつて大中湖(だいなかのこ)と呼ばれる琵琶湖岸で最も大きな内湖があったが

私が小学校の頃に干拓で埋められた

ちょうど秋田県八郎潟干拓でなくなった頃だと思う

八郎潟は日本で二番目の広さの湖だったのでよく覚えている

信長が築城した安土城は今は周りを田園地帯に囲まれているが

当時は琵琶湖につながるこの大きな内湖に囲まれていた

水運ができねば信長も安土には築城しなかっただろう

 

話が飛んでしまったが

内湖というのは湖の環境を保つうえで大切な役割を果たしている水域である

 


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以下は年寄りの愚痴である

 

ちなみに

湖西線を走っていった列車は

雷鳥(サンダーバード)である

以前は富山や新潟まで

そして現在は金沢まで

さらに来年の北陸新幹線開通とともに敦賀まで

の運転になるが

予定通り敦賀からの延伸が小浜、美山、京都のルートをとれば

雷鳥がなくなるだけでなく

湖西線第三セクターになってしまうらしい

 

何にも悪いことしてへんのに

 

福井、石川、富山の各県でも

遠くへ早く行けるより

普段の近場が便利な方が良いように思えるけれど

そうではないのかなぁ

 

雷鳥で十分だと思うが

やはりより早くが必要か

北陸や山陰の方が もう少し便利にという気持ちはわからぬでもないが

 

足るを知る・・

とか

腹八分目・・

とか

また年寄りの愚痴になってしまった・・

 

地方創生というが

江戸時代の各藩がそれぞれ独自の経済や文化を持っていた

ああいった活力は持てないものかと思う

 

晩秋の湖岸にて

 

すっかり紅葉も終わり

ほとんどの木々は落葉した

いよいよ強い寒波がきて雪景色に変わるだろう

 

少し前の今月上旬のものになる

毎年晩秋になると

湖岸のアカメヤナギに絡んだツタが見事な彩りを見せてくれる

このヤナギにはナツヅタもフユヅタ(キヅタ)も絡んでいる

ヤナギにとっては迷惑な話だが

何年も見ているがそれほど弱ってきたようにも見えない

共生にあたるわけではないが、寄生にもあたらない

 

湖岸を歩いているとよくこれらのツタに絡まれた木々を見かける

と言って 湖岸の木々がツタだらけになるわけでもない

野鳥や昆虫や土壌生物や微生物や他の植物や

あるいは風や雨や乾燥や温度や あらゆる自然が関わっているのだろうが

調和 ハーモニー と言ってもいいようなバランスが保たれている

動物にはそれらを心地よく感じる感覚が備わっているように思える

 

令和 は Beautiful  Harmony  と訳されるようで

また そうあってほしいと思う

 

 

 


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