これまでは誰が聞いても場所がわかりそうなところを上げてきたが、ここはかなりローカルな、知られていないところになる。
県の最北部、ほとんど若狭との県境に近いところに、山門(やまかど)湿原と呼ばれるところがあり、小規模ながらミツガシワなどの希少な植物の植生が残っている。
湿原に周回コースがあり、アカガシが密集して生えていたりして、こちらは何度も行ったことがある。案内図にもう一つ、ブナの森コースというのがあり、湿原からそれて尾根筋まで登ってから戻ってくる。ある程度登らねばならないが、以前、一人でゆっくり時間をかけてこちらのコースを周ったことがある。ようやく尾根筋まで登って平坦なところまで来たが、ブナの純林でもなく、それほど大木が生えているわけでもなかった。
ただ、あるところにさしかかった時、急に うわっ という感じで気を感じた。
ここはなにかある・・・と思いながら、少し進んで行くと小さな岩があり、注連縄が巻かれていた。
屋久島の森や、白神山地の森など、そういった大木、古木の森ではない。どちらかというとまばらな感じの森で、岩もそれほど大きなものでもなかった。
ここへ登るとき、単にブナ林コースとの表記を見ていただけで、このような岩や場所があるのは全く知らなかった。
ここの地名も知らなかったので、今改めて、いくつかの案内図をみてみると 「守護岩」 とある。
たしかにブナが多いが純林でもない
奥に岩が見える
守護岩
いわゆる 磐座 だと思うが
必ずしも磐座は大きなものだというわけではないことがわかる
この山門湿原から集落は少し離れているがやはり 山門 の集落が最寄りの集落になり
集落の方が昔から祀っておられるのだろう