若狭 信主神社

 

 

よく取り上げている 瓜割の滝 へ行く途中の、若狭上中町の三宅という集落に、信主神社という神社があり、

以前、若狭の知人が神社の木を教えてほしいというので、訪れたことがある。

すごい古木が何本も生えていて、うっそうとした森になっている。神社はもともとその地域の森を御神体にしているところが多いからあたりまえといえばあたりまえだが、ほとんどの人が知らないこの神社にこれだけの古木があるのには驚いた。

 

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コジイ(ブナ科)

シイノキは常緑樹の中でも、下から見上げると樹冠の色が他のものと異なっている

一枚一枚の葉裏は金色がかっているのだが、全体的に見ると暗い灰色のような感じ

シイノキを見分けるのは五月の中頃がいい

黄金色の花が咲き、遠目でも生えている場所がすぐわかる

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コジイ(ブナ科)

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コジイ(ブナ科)

コジイはツブラジイともいう

海岸沿いにはマテバシイが多いが、ここのものはコジイだった

なお、この神社は、海岸から十数キロ内陸に入ったところにある

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コジイのどんぐり

シイの実はアクがなく食用になる

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ケヤキ(ニレ科)

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ケヤキの大木は何本もあったが、一番の古木がこのケヤキ

千年ケヤキとあるが、たしかにずいぶんと年月を経ている

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シュロをはじめ、たくさんの植物が着生している

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奥の小さな社に覆い被さるようにケヤキタブノキの大木がある

ここがいちばんうっそうとしている

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モチノキ(モチノキ科)

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エノキ(ニレ科)

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エノキ(ニレ科)

エノキの実

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モミノキ(マツ科)

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クスノキクスノキ科

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たもの木 とあるが 

タブノキクスノキ科

海岸沿いに多い木

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この木があったのに驚いた

カゴノキ(クスノキ科

分布は 関東、福井以西、四国、九州 とあるからほとんど北限の分布になる

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幹の鹿の子模様からカゴノキの名がある

以前、石清水八幡宮にこの木があったので、兵庫の加古川の友人に名前を言うと

加古川 と言う地名も 子供の鹿(バンビ)が河川にいたことからついたように聞いているとのこと

漢字は後に当初の字と異なるものを当てていることが多い

鹿子川 である

聞いて初めて あぁ〜そうか! となる

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知人が聞いてきたのはこの木

ヨノミの木 とあるが 地方名だろう

ムクノキ だった

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ムクノキ(ニレ科)

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以前訪れた時は春だったが、今はこの幾分青みがかった実がたくさん落ちているのですぐにわかる

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この神社の本殿

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信主神社・・・

なにかキリスト教のようなイメージの名前がついた神社だが

八幡神社、弓削神社、秋葉神社・・等の神社と違って、まず読み方がわからなかったし

祭神が誰なのかもわからない

初めて訪れた時は木々に圧倒されて知人から神社名も聞いていなかった

調べていると、同じようにこの神社の木々に驚いた人がいて神社名に気付いていた

しんしゅ神社・・・と読むのだろうが

信主・・は 人偏と言 に分けると 一言主(ひとことぬし) とも読める

一言神社 とか 一言主 とか言うのは聞いたことがある

たぶんそれで正しいように思う

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