もう十年ほどになるか?自然観察施設がすっかり取り壊されて更地になり、今は、徐々に自然の植生に戻っていく。ただ、一部風水害で壊れた登山道を除けば、倒れた樹々や折れた枝が散乱しているものの、周囲の散策路や林道は昔の面影のままで、歩いているうちにそこにあった樹々や花々を思い出してきた。
中心となる施設があった跡
広い更地になっている
一段上にあった広場のようなところ
中央の樹の上に池があったが埋められてしまったようだ
林道を登って見晴らしの良い尾根へ道をつけた場所
友人が鍬で削って作っていた道だが
登山者が利用してくれているのかしっかりと残っていた
コナラ(ブナ科)
タカノツメ(ウコギ科)
コハウチワカエデ(カエデ科)
この木は一本で種々の色に変化している
アカマツ(マツ科)
この辺りはコナラを中心とした陽樹林になるかと思うが
尾根筋や崩壊地にはアカマツが多い
コバノガマズミ(ガマズミ科)
イヌブナ(ブナ科)
この辺りの標高ではブナは分布しないがイヌブナが多くみられる
施設の林道を登って谷を詰めたところにカツラがあるのは知っていたが
カツラ(カツラ科)
林道から見えるこのカツラは知らなかった
これだけほぼ全体が見渡せるのであれば季節を変えてまた見に来たい
懐かしい樹々や場所をゆっくりと歩いて見たが
やはりここは自分にとっての学校だった
多くの友人に出逢い、共に自然を学び、それぞれの季節を楽しく過ごした学校だったと思う
今は亡くなった友もいて寂しい限りだが
四半世紀…ほぼ二十五年
ありがたい場所だった…