ネコヤナギ

 

「春は名のみの風の寒さや」

早春賦は長野県の大町から安曇野にかけての情景だという

 

ただ今年の早春は例年以上に暖かい日が続いている

桜の開花も早まるだろう

 

 

ネコヤナギ(ヤナギ科)

スプリングエフェメラルをよくとりあげてきたが

この花も早春というイメージの代表かもしれない

 

 

 

 

 

上の二つは雄花(雄株)だが

これが雌花(雌株)だと思う

 

 

ほんとうに水辺に生えている

 

さすが啓蟄は過ぎて

虫たちは活動を始めている

これらの写真を撮っていて

あれ!ヤナギは虫媒花だったのか?

と考え込んでしまった

スギやヒノキの花粉に悩まされるとおり

裸子植物は膨大な花粉を風にのって運ぶことで受粉する

その後昆虫や鳥類との共生によって

被子植物は虫媒花、鳥媒花として進化してきた

ただ現在最も栄えている被子植物の中にも

以前からの風媒に頼るものもある

ブナ科、ヤナギ科、カバノキ科など

イネ科、カヤツリグサ科などの植物がそれにあたる

それゆえこれらの植物の花は

よく知っている花のイメージとは違い

動物の尻尾のような尾状花序という形の花をもつ

 

とぼんやり思っていたのだが

ヤナギの花に昆虫が来ているではないか!

 

調べてみるとヤナギ科のなかの

ヤナギ属(いわゆるヤナギ)は虫媒花

ヤマナラシ属(いわゆるポプラ)は風媒花とある

ポプラの仲間などは結実後も綿毛を飛ばして真っ白になるものもある

そうかぁ

昆虫が来ていたのか

 

マガモ(カモ科)

 

なお写っている昆虫は

下の画像はビロードツリアブ(ツリアブ科)だと思うが

上の画像はニホンミツバチ(ミツバチ科)ではないのかと思えるがわからない