あかずながむ

 

かなり強い台風の直撃ということで

どこにも出掛けられず

Memoriesを・・

 

愚かな話かもしれないが・・・

西行法師や良寛さんが月を飽きずに眺めた・・

とのくだりで思い出したことがある

 

ノイバラ(バラ科

 


どの世代の人たちまで習われたのかは知らないが

小学校で習った「野バラ」という歌がある

童は見たり 野中のバラ・・

歌というものはすごいもので何年経っても歌詞を全て覚えているが

あかずながむ・・

というくだりは小学校の頃はわからなかった

そんなガムがあるのだろうか?

 

何十年も経って越前海岸のある漁港で釣りをしていた時

各漁港は朝昼夕の定時に音楽をかける

野バラがかかっていたので歌詞を口ずさんでいた

ところが、あかずながむ・・のところで急に

あ! あれは 飽かず眺む か!

飽きずに眺める という意味か!

感動したこと!

感動したこと!

赤砂ガムではなかった

 

歳をとって思うのは

当時はわからずとも

文語というものは趣があり

何か響というものを感じる

たくさんの文語の唱歌を習ったのも

意味のあることのように思え

明治、大正の頃の先人が

次代の子供たちに思いを込めて選び創られたのだろう

 

更に今少し調べてみると

もちろん元はドイツ語だが

あの曲はシューベルトの曲だと思っていたが

詩はゲーテ

曲はヴェルナーという人だった  

 

愚かな学生時代を過ごしたというのも

決して悪いことばかりではないかもしれない

歳をとっていくつもの感動が待っている