早春の白いタムシバの花や、五月の黄金色のシイノキの花など、花が咲いて初めてこれだけの樹々があったのかと驚くことがよくあるが、いつもいろいろなところを廻っていながら、この山の斜面にこれだけのユクノキが咲き誇るのを知らなかった。
数年に一度しか咲かないというが、今年が当たり年だろう。
雪の木 がなまって ユクノキ になったというが、ここは木一本だけでなく、山の斜面一面に雪が積もったようになっている。
もしかすると、今年の冬は豪雪だったのでそのことと関係するかもしれない。枝をみているとかなりしなやかで、まるでスローモーションのようにたわむ。
ユクノキ(マメ科)
おそらく来年にはこのような景観は見られないように思う