毎年、秋のフジバカマの開花に合わせるようにアサギマダラが次々と訪れてくる。
遥か南西諸島までの渡りの途中に立ち寄ってくれるのだが、
まず、よくフジバカマの花を見つけ出すものだと感心する。
人とは比べようもない嗅覚を持っているのだろうが、視覚や記憶に頼る面が多い類人猿と違って、昆虫はとんでもない本能を持っている。
また、もう一つは、この弱々しい飛び方で、方向を見出す能力も含めて、よくぞ海山を越えて南西諸島まで辿り着けるものだと感心する。
浅葱色のきれいなこの蝶の好きな人は多く、山登りをする人はけっこう見かけている蝶ではないかと思う。
日本の国蝶はオオムラサキだが、アサギマダラは有力な国蝶の選考対象にあがっていたようだ。
どうかみんな南西諸島までたどり着きますように!