規模こそ及ばないが、密度において吉野の山に匹敵する。
若狭湾の常神(つねがみ)半島の神子(みこ)の裏山は、全体がヤマザクラで種々の色に染まっている。
ここまで多いとは思わなかった。
始め、江戸時代のアブラギリ栽培の境界として植えられたらしく、以来、徐々に増やされてきたのだろうが、見事なものである。
パノラマ
小学校の裏山に拡がるのがまたいい
海とヤマザクラの対比も珍しい
ただ残念なことに北向きの斜面に拡がっているため、午前中は影になって色がいくぶんわかりづらい
この写真は夕方近くに撮ってある
次の写真のように、この辺りの海岸沿いの裏山は基本的にはクスノキ、タブ、シイ、カシなどの照葉樹林になるはずで、やはり長い年月をかけて人の手が加わったものだろう。
ヤマザクラを選んだのがまたいい
勝手な推測だが、昔誰か都あたりから来た公家あたりが吉野を…ということはないだろうか
誰だったか忘れたが、この常神半島の沖にある千島岩礁を短歌で歌っていたような…
沖合の千島岩礁
常神(つねがみ)、神子(みこ)、遊子(ゆうし)、先端の沖にある御神島(おんがみじま)など信仰にまつわる独特の地名の半島である