考えてみれば、桜だけでなく、葉を展開する前に花を咲かせる樹木はたくさんある。
以前、庭師の佐野藤右衛門さんが、桜の花は始まりではなしに、去年の結果や!
と言われていた。目からウロコ…のような言葉だった。ちょうど桜の開花の時期は入学や新年度の時期にあたるので、当たり前のように一年のスタートに開花が重なるように思ってしまっていたが、たしかに桜は開花から始まるのではなく、その後の葉の展開からが一年の始まりである。そして、桜の花の開花というものは、昨年一年を生きた結果として出てくる。
自然をよく見てみると、学ぶことが多いが、その一例かと思う。
マンサク(マンサク科)
少し時期が前になるが…
キンキマメザクラ(バラ科)
今年は少し早いのか一分、二分咲くらいだが
ものによっては五分咲きくらいのものもある
ダンコウバイ(クスノキ科)
アブラチャン(クスノキ科)
こちらがアブラチャン
ダンコウバイより少し華奢な感じがする
いくぶん青みがかって見える
アカシデ(カバノキ科)
名前はこの時期の花穂の色から来ている
シデ(四手)は実の形から
ヒメヤシャブシ(カバノキ科)
黒い実は昨年のもの
オオバヤシャブシ(カバノキ科)
キブシ(キブシ科)
まだ膨らんでいないがまさにかんざし
ツノハシバミ(カバノキ科)
赤い部分が雌花
ヤブツバキ(ツバキ科)
今年はずいぶんとたくさんの花が咲いている