東海地方には固有の植物がたくさんある。トウカイ…やミカワ…エンシュウのつく植物は結構あるだろう。一つの理由は中央構造線である。特に蛇紋岩やカンラン岩の露出しているところがあり、生育に適さない厳しい条件の中で特有の固有種が分布している。
そのうちの一つを訪ねたが、やはりこの丘には他では見られない独特の植物がたくさん生育していた。キキョウが咲いていたのには驚いたが、オミナエシやハギ、ススキ、クズはあったし、夏にナデシコもありそうな感じがする。あとフジバカマさえあれば自然植生の秋の七草がそろいそうな場所であるが、残念ながらフジバカマは見かけなかった。
エンシュウハグマ(キク科)
…ハグマのつく植物はいくつかあるが、最も見栄えのいい花がこれだろう
ハグマは白熊(ヤクの毛)で武田信玄などが被っている兜などもハグマかと思う
サワシロギク(キク科)
ホソバアレノノギク(キク科)
蛇紋岩地特有のキク
探したがおそらくこれだろう
シラヤマギク(キク科)
ワレモコウ(バラ科)
ツルボ(キジカクシ科)
一般のものより色が鮮やかな気がする
シモツケ(バラ科)
シュロソウ(ユリ科)(シュロソウ科)
ネズミサシ(ヒノキ科)
蛇紋岩の露頭
ヤマモモ(ヤマモモ科)
キキョウ(キキョウ科)
サルトリイバラ(サルトリイバラ科))
クマヤナギ(クロウメモドキ科)
一輪だけ咲き残っていた
ツクシハギ(マメ科)
ヤマラッキョウ(ヒガンバナ科)
ヤマハッカ(シソ科)
オケラ(キク科)
一般のマツムシソウよりずいぶんと小さい
イヌヨモギ(キク科)
コウヤミズキ(マンサク科)
ミヤマウズラ(ラン科)
ウズラ模様が葉に残っている
センブリ(リンドウ科)
ムラサキセンブリ(リンドウ科)
おそらくこれがムラサキセンブリだろう
残念ながらこの花のみ開花した個体に出逢えなかった
植物園か…と思うくらい貴重な植物に次々と出逢えるところである。